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コロナ モデルナのワクチンとは?大規模接種センターで使用予定

  • 2021年5月18日

大規模接種センターなどで使用されるモデルナのワクチンについて、厚生労働省は専門家部会での了承を経て、21日にも承認する方針です。これまでの自治体での接種では、ファイザーのワクチンが使われていますが、モデルナのワクチンはどんなワクチンなのか、まとめました。

モデルナのワクチン21日にも承認へ

新型コロナウイルスの国内のワクチン接種では、現在、アメリカの製薬大手・ファイザーなどが開発したワクチンのみが使用されていて、高齢者などを対象に接種が進められています。

こうした中、厚生労働省はファイザーに続き、承認申請が出ている2社のワクチンについて、今週20日に専門家でつくる部会を開き、それぞれ承認の可否を判断することにしています。
このうちモデルナのワクチンは、5月24日に開設される大規模接種センターなどでの使用が予定されていて、厚生労働省は専門家部会での了承を経て、21日にも承認する方針です。

一方、政府が6000万人分の供給契約を結んでいるアストラゼネカのワクチンは、極めてまれに血栓が生じるリスクがあると指摘されているため、専門家の意見も踏まえながら、リスクと効果を検討し、最終的に判断することにしています。

政府は、7月末までの高齢者の接種完了を目指していて、複数のワクチンの承認によって接種を加速化させたい考えです。

モデルナのワクチンとは(情報は2021年5月11日時点)

・2020年12月以降、アメリカなどで接種が始まる。
・日本政府は2021年9月までに2500万人分のワクチンを供給する契約を交わす。
・接種の対象は18歳以上。
・mRNAワクチン

●「mRNAワクチン」とは
遺伝物質のメッセンジャーRNAを使っていて、メッセンジャーRNAワクチン、もしくは頭文字をとって「mRNAワクチン」と呼ばれている。新型コロナウイルスが細胞に感染するときの足がかりとなるスパイクたんぱく質を作るための遺伝情報を含む物質、「mRNA」を投与する仕組み。「mRNA」はいわば設計図のようなもので、体内の細胞によってスパイクたんぱく質が作られ、その後、免疫の仕組みが働き、ウイルスを攻撃する抗体を作るよう促す。実際のウイルスは使っておらず、ワクチンを接種することで新型コロナウイルスに感染することはない。


【筋肉注射 1回目接種後、4週間あけて2回目】
接種方法は筋肉注射で、皮下脂肪の奥にある筋肉に打つ注射の方法で、肩に近い腕の部分、上腕部に注射針を直角に刺して接種します。
1回目の接種のあと、通常4週間あけて2回目の接種を受けます。

【保管方法 冷蔵庫で30日間保管できる】
モデルナのワクチンは、アメリカのCDC=疾病対策センターによりますと、マイナス50度からマイナス15度の冷凍庫で保管し、医療機関では2度から8度の冷蔵庫で30日間保管できるということです。
接種を行うときには室温などで解凍し、未開封の場合は8度から25度の室温で使える状態を24時間保つことができます。

【有効性は94.1%】
臨床試験の結果をまとめた論文によりますと、発症を防ぐ効果が94.1%だったということです。
また、モデルナとアメリカの国立アレルギー感染症研究所などが2021年4月6日に発表した論文によりますと、初期の臨床試験に参加した人のうち、33人について2回目の接種から6か月後に抗体の働きを示す数値を測ったところ、18歳から55歳、56歳から70歳、71歳以上のいずれの年代でも抗体の量は減少したものの、十分あったとしています。

【変異ウイルスに対する効果】
モデルナなどが発表した論文によりますと、細胞を使った実験で、イギリスで見つかった変異ウイルスに対しては、効果に目立った変化はありませんでしたが、南アフリカで見つかった変異ウイルスに対しては、抗体の働きを示す値がおよそ6分の1に、ブラジルで見つかった変異ウイルスに対してはおよそ3分の1になったということです。
ただ、会社では抗体の働きを示す値はいずれの変異ウイルスに対してもワクチンとして必要なレベルは上回っていたとしています。

【副反応は】
アメリカのCDCによりますと、臨床試験のデータでは18歳から64歳の人で以下のようになっています。

・けん怠感 1回目接種後 38.5% 2回目接種後 67.6%
・頭痛 1回目接種後 35.4% 2回目接種後 62.8% 
・発熱 1回目接種後0.9% 2回目接種後 17.4%

●ファイザーのワクチンは・・・
・mRNAワクチン
・筋肉注射で、1回目の接種のあと、3週間あけて2回目の接種
・マイナス25度からマイナス15度の状態で最長で14日間保管する方法が認められている。接種前に解凍すると、2度から8度の冷蔵庫で保管し、5日以内に使い切る必要がある。
・発症を予防する効果は95%

専門家「モデルナとファイザー 大きな違いはない」

国際医療福祉大学の松本哲哉教授は、モデルナのワクチンについて以下のように話しています。

国際医療福祉大学 松本哲哉教授
「ファイザーのワクチンもモデルナのワクチンも、両方ともメッセンジャーRNAワクチンというタイプのワクチンで、遺伝子の部分は違うが、方法はかなり似ている。効果もほぼ同じ。副反応もレベルでいえばまれにアナフィラキシーショックが起きるが、頻度も少ないので基本的には安全だ。違いは接種の間隔が、ファイザーは3週間、モデルナが4週間だということ、温度管理をするときの温度が違う程度で、大きな違いもない。どちらでも評価は同じと考えればいいと思う」

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