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東京 インドの変異ウイルス5人検出 「N501Y」変異ウイルスの割合73%

  • 2021年5月7日

インドで報告されている新型コロナウイルスの変異ウイルスについて、東京都の「健康安全研究センター」が分析した結果、これまでに5人の検体から検出されたことがわかりました。このうち4人は渡航歴がなく、渡航歴がある人の濃厚接触者でもないということです。また、都内では変異ウイルスの検査で、感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスへの感染が新たに確認された人は初めて70%を超えました。

5人からインドで報告の変異ウイルス 4人は渡航歴なし

都の健康安全研究センターは4月1日以降にセンターで受け付けた検体のうち、検査可能な量が残っているものを抽出し、インドで報告されている変異ウイルスかどうかを分析しました。その結果、5人の検体から検出されたということです。

このうち4人の検体からは「L452R」と「E484Q」という2つの変異を併せ持っていることが確認されましたが、残る1人の検体からは「L452R」の変異があるものの「E484」に変異はないと確認されたということです。5人のうち1人は海外への渡航歴がありますが、残りの4人は渡航歴がなく、渡航歴がある人の濃厚接触者でもないということです。
5人は、国立感染症研究所の検査で4月20日に確認された1人とは別だということです。

センターは、インドで報告されている変異ウイルスかどうかを調べるスクリーニング検査を4月30日から始めましたが、それ以降では検出されていないということです。

東京都 専門家ボード座長 東北医科薬科大学 賀来満夫特任教授
「今後、この変異ウイルスが増えていくのかどうか、経過を見ていかなければならない。検査の体制をより強化し、ほかの種類の変異ウイルスも含めて推移を追っていく必要がある」

インド・パキスタン・ネパールからの入国者に対する水際対策を強化へ

新型コロナウイルスの感染がインドで急拡大していることを受け、政府は、周辺のパキスタンとネパールも含めた3か国からの入国者に対する水際対策を強化し、14日間の待機期間のうち、入国後6日間は国が確保する宿泊施設にとどめる方針を固めました。

政府は水際対策で、海外からの入国者に対し、原則14日間の待機を求めていますが、変異したウイルスが流行している35の国や地域からの入国者については、国が確保する宿泊施設で入国後3日間とどめてウイルス検査を実施しています。

政府は、インドで新型コロナウイルスの感染が急拡大していることから、周辺のパキスタンとネパールも含めた3か国からの入国者に対し水際対策を強化する方針を固めました。

具体的には、国が確保する宿泊施設にとどめる期間を入国後6日間にした上で、3日間に1回、ウイルス検査を行うことを求め、陰性の場合のみ、自宅などでの待機に移ることができるとしています。

政府は、こうした措置を5月10日から運用する方向で調整を進めています。

都内で「N501Y」変異ウイルスの割合73%

感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスへの感染状況はどうなっているでしょうか?

東京都は5月3日に、都に報告があった変異ウイルスの検査の結果を発表しました。それによりますと、10歳未満から90代までの男女257人と、年齢が分からない人3人の合わせて260人が、感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスに感染していたことが新たに確認されました。
検査の対象になったのは354人で、変異ウイルスと確認された人の割合は73%となり、都が検査の対象人数を公表して割合が分かるようになった4月13日以降では初めて70%を超え、最も高くなりました。

●260人の年代別
・10歳未満 25人
・10代 15人
・20代 77人
・30代 50人 
・40代 40人
・50代 33人
・60代 9人
・70代 4人
・80代 2人
・90代 2人
・不明 3人

感染経路がほぼ特定されているのは41人で、「施設内」が35人、「家庭内」が5人、「知人」が1人です。このうち「施設内」では、これまでも都に報告されていた保育園でのクラスターで新たに園児17人の感染が確認され、累計で25人となりました。
また、大学の運動部の寮のクラスターでも新たに男子学生14人の感染が確認され、累計で35人となるなど、「施設内」で起きたクラスターで新たな感染の確認が相次いでいます。

これで都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは合わせて3406人となりました。このうち6人の死亡が確認されています。

一方、都の「健康安全研究センター」と民間の検査機関などで、「N501Y」の変異があるウイルスかどうかの検査で、4月25日までの1週間に都内で確認された新規陽性者の4割近くにあたる1887件の検体を調べた結果、「N501Y」の変異があるウイルスは、およそ57%にあたる1076件で見つかりました。
前の週と比べておよそ12ポイント増えました。

都内では、「N501Y」の変異があるウイルスの割合が、ことし3月22日の週から毎週およそ15%ずつ増加しています。 

千葉県「N501Y」変異ウイルス 57.5%に増加

千葉県では新型コロナウイルスに感染した人の一部について、「N501Y」の変異があるウイルスに感染していないか検査を実施しています。それによりますと、4月26日から5月2日までの1週間に検査をした322人のうち「N501Y」の変異があるウイルスだった人は185人で、57.5%にのぼりました。
その前の4月19日から25日までの1週間の検査では、変異ウイルスの割合は38.5%で、1週間で19ポイント増加したことになります。

千葉県疾病対策課
「感染力が強いと言われる変異ウイルスに移り変わってきていることが、数字にしっかりと現れている。強い危機感を持って対応していく」

神奈川県 「N501Y」変異ウイルス 47.5%

神奈川県によりますと、4月25日までの1週間に新型ウイルスへの感染が確認された1532人のうち、42%余りにあたる653人の検体を調べたところ、47.5%に当たる310人の検体から「N501Y」の変異が見つかったということです。

変異ウイルスの割合は3月にはおよそ10%でしたが、このところ急増しているということで、県は警戒を呼びかけています。

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