去年閉園した東京 練馬区の遊園地「としまえん」の跡地は、防災機能を備えた公園となり、小説や映画が世界的に人気の「ハリー・ポッター」のテーマパークも整備されます。公園は、「ハリー・ポッター」のテーマパークが開業する2023年に合わせて一部のエリアが開園することになりました。
去年夏に閉園した「としまえん」は大正15年に開園し、運動場やテニスコートが中心の、のどかな公園でしたが、昭和2年に最初の乗り物の「ウォーターシュート」が登場し、人気を集めました。
昭和40年には、世界初の流れるプールが大人気になりました。
東京都は東日本大震災を受けて、2011年に「としまえん」を中心とする一帯の土地を西武グループなどから買収したうえで、災害時の避難場所にも活用できる都立公園として整備する方針を固めました。
そして、去年8月31日で閉園し、94年の歴史に幕を下ろしました。
閉園セレモニー
跡地は防災機能を備えた公園となり「ハリー・ポッター」のテーマパークも整備されます。
都の審議会がまとめた公園の整備計画案によりますと、およそ27ヘクタールの敷地を5つのエリアに分け、テーマパークは北側の大部分を占める「にぎわいアクティビティゾーン」に位置します。
テーマパークが2023年の前半に開業するのに合わせて、玄関口となる広場や、花に囲まれた憩いの場、川辺の散策路など、公園の3つのエリアが開園することになりました。
残る南側のエリアには、災害時の避難場所となる草地の広場や水遊び場などが順次整備され、全面的な開園は2029年度の予定です。
都は5月中に整備計画を決定し、テーマパークと一体的に整備を進めることで公園の魅力や機能を高めたい考えです。