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「N501Y」が急増 「E484K」は減少 都内の変異ウイルス

  • 2021年4月9日

東京都内で、感染力が強いとされる「N501Y」と呼ばれる変異があるウイルスの割合が急激に増加し、検査を行った検体に占める割合は直近の1週間で32%で、前の週の4倍となったことが都の研究機関の分析で分かりました。政府の分科会の尾身茂会長は、感染力が高い変異ウイルスが関西を中心に広がっている現状について「東京でもこれから感染者数が増加していくことはほぼ間違いなく、とても難しい局面だ」と話しています。

「N501Y」が直近1週間で32% 前週の4倍に

東京都の「健康安全研究センター」は、ことし2月から4月4日までに陽性が確認された604の検体について変異ウイルスの種類などを分析しました。

それによりますと、感染力が強いとされ、関西で多く見られている「N501Y」と呼ばれる変異があるウイルスは、4月4日までの直近1週間では158検体のうち51検体でした。
率にすると32.3%で、これは前の週の8.2%のおよそ4倍です。

●「N501Y」 割合
3月14日までの1週間 3.0%
3月21日までの1週間 5.7%
3月28日までの1週間 8.2%
4月4日までの1週間 32.3%

研究センターは「N501Y」と呼ばれる変異があるウイルスが「急激に増えている」と分析しています。

一方、従来のウイルスは3月7日までの1週間が52.1%だったのに対し、4月4日までの1週間では25.9%となり、減少しました。

●従来株の割合
3月7日までの1週間 52.1%
3月14日までの1週間 41.8%
3月21日までの1週間 42.5%
3月28日までの1週間 31.8%
4月4日までの1週間 25.9%

また、感染力が著しく高くなるなどの変化がこれまでのところ見られていない「E484K」と呼ばれる変異があるウイルスは、先月28日までの1週間では60%でしたが、4月4日までの1週間では41.8%で、減少しました。

●「E484K」 割合
3月14日までの1週間 55.2%
3月21日までの1週間 51.7%
3月28日までの1週間 60%
4月4日までの1週間 41.8%

「健康安全研究センター」の吉村和久所長
「今後、『N501Y』と呼ばれる変異があるウイルスの広がりが懸念される。『E484K』よりも脅威が大きいと考えている」

尾身会長「明らかにいままでとは違うフェーズ」

新型コロナウイルス対策の政府の分科会の尾身茂会長は、感染力が高い変異ウイルスが関西を中心に広がっている現在の状況について「大阪などでは、市中でのウイルスの密度が高くなっている中で変異株が広がってしまい、明らかにいままでとは違うフェーズに入った。こうした状況で感染を減少傾向に転じさせるためには、単に飲食店の営業時間を短縮するだけでは十分ではなく、接触機会の削減や人が集まる場所を避けること、地域を越えた移動を控えてもらうなどの対策をパッケージで行っていくことが重要になる」と述べました。

そのうえで「東京でもこれから感染者数が増加していくことはほぼ間違いなく、とても難しい局面で、正念場に差しかかっていることは間違いない。重症化する人が増える事態を何としても避ける必要があり、高齢者のワクチン接種が終わるまでみんなでしのいでいくことが求められている」と強調しました。

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