新潟県糸魚川市の姫川漁港付近で、3月、大型のイカの映像が生きている状態で撮影されました。映像では赤い巨大なイカが水を吹き出している様子が確認できます。新潟市水族館マリンピア日本海の担当者は深海に生息するダイオウイカとみられ、「生きている状態をとらえた映像は貴重なものだ」と話しています。
大型のイカを撮影したのは、糸魚川市を訪れていた長野県松本市の佐川勉さんです。男性によりますと3月16日の未明、糸魚川市の姫川港付近を訪れたところ、岸辺に人だかりができていて、その先に海を漂う巨大なイカが見えたということです。
撮影された映像には、赤い巨大なイカが、水を吹き出すシーンが確認できます。
撮影:佐川勉さん(動画32秒)
男性の話では撮影した時イカの大きさは足を含めて体長4メートルほどあったということです。男性たちはイカを陸にあげようとしましたが大きすぎて持ち上げることができなかったということです。
映像を撮影した佐川勉さん
「ホタルイカをとりに行っていたが、ダイオウイカがいたので驚いた。イカはすごい勢いで水を吸ったり吐いたりしていた。食べたら何人前かと思ったが、食用には向かないということだった。生きているダイオウイカが見られたというだけで大いに満足です」
新潟市水族館マリンピア日本海 井村洋之展示課長補佐
「日本海でみられるこれほど大きいイカはダイオウイカの他にはないと思う。水面で水を噴射する姿はあまり見たことがなかった。大変興味深く映像として貴重だと思う」
また、4月2日に新潟市西蒲区の海岸に漂着しているのが見つかった「ダイオウイカ」が新潟市内の水族館で展示され、多くの人が見学に訪れました。
展示されたのは、体長およそ2メートル40センチ重さ106キロのダイオウイカです。
新潟市西蒲区の海岸で発見された時はすでに死んでいましたが、新潟市中央区にある「新潟市水族館マリンピア日本海」の職員らが8人がかりで車に乗せて水族館に運び、4日まで2日間展示されました。
氷水に浸して上から透明なシートをかぶせた状態で展示され親子連れなどが記念撮影をしたり、シートの上から触って感触を確かめたりしていました。
訪れた7歳の男の子は「大きくてすごかった」と話していました。
水族館ではホルマリン漬けのダイオウイカの標本を展示したことはありますが、今回のような状態で展示されるのは初めてだったということです。
深海に生息するダイオウイカの生態はほとんど分かっておらず、水族館では胃の内容物などを詳しく調べるということです。
新潟市水族館マリンピア日本海 井村洋之展示課長補佐
「ほとんど何も分かっていないイカなので調べたことはすべて発見になると思う」
ダイオウイカと記念撮影する人も