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マラソン川内優輝 ギネス認定 2時間20分以内での最多完走

  • 2021年3月2日

埼玉県の県立高校に勤める公務員ランナーとして注目され、現在はプロとして活躍する川内優輝選手が、フルマラソンを2時間20分以内で完走したレースが100回を超え、ギネス世界記録に認定されました。川内選手は「小さいときからこつこつと走り続けてきたことが記録に結びついたのかなと思う」と喜びを語っています。

2時間20分以内でのフルマラソン完走が100回

川内選手は、埼玉県の県立高校に勤める公務員ランナーとして注目され世界選手権に4回出場したほか、2018年には世界有数のマラソン大会、アメリカのボストンマラソンで優勝するなど世界を舞台に実績を残してきました。
一方で、新型コロナウイルスの影響が出るまでは、毎年のように市民マラソンを含め年間10回前後レースに出場し、2019年にはプロランナーに転向しました。

川内選手は去年12月に山口県で行われた「防府読売マラソン」を2時間10分26秒のタイムで完走し、2時間20分以内でのフルマラソン完走が節目の100回となり、2月28日の「びわ湖毎日マラソン」では2時間7分27秒の自己ベストをマークして記録を101回に伸ばしました。

2020年12月 防府読売マラソンは2位でゴール

川内選手は100回目のレースのあと、ギネス世界記録への認定を申請し、2日、「マラソン2時間20分以内における最多完走数」として記録が認定されました。

認定証を贈られた川内選手は「日本で一番速いわけでもなければ、日本で一番強いわけでもないが、小さいときからこつこつと走り続けてきたことが記録に結びついたのかなと思う」と喜びを語りました。
川内選手は2022年の世界選手権の出場を目指し、今後も多くのレースに出場するいまのスタイルを続けていくとしています。 

埼玉県の県立高校で働く「公務員ランナー」として注目

マラソンの川内優輝選手は33歳。トップ選手の多くが年に1、2回のレースに絞ってマラソンに出場する中、川内選手はトレーニングの一環として多い年には年に13回も走ってきた異色のランナーです。
初マラソンは、学習院大学時代に出場した2009年の別府大分毎日マラソンで、2時間19分26秒のタイムでした。実業団の誘いを断り、大学卒業後は埼玉県の県立高校で事務の仕事をしながら独自に練習を積んでいく道を選びました。

そして、2011年の東京マラソンで2時間8分37秒の好タイムをマークして世界選手権の代表になり、一躍「公務員ランナー」として注目を浴びます。

男子で日本選手トップの3位でゴール

翌日、勤務先の埼玉県立春日部高校で行われた記者会見では、「まだ夢のようで実感がわきません。職場の同僚からは『おめでとう』と祝福されて本当にうれしいです。自分みたいな選手がいることで、生徒たちの刺激や励みになればうれしいです」と話していました。また、埼玉県知事にレース結果を報告した際は、「県職員として埼玉の名前の入ったユニフォームで走り、埼玉県を十分にアピールできたと思います。これからも日本や世界で埼玉のために頑張りたいし、世界選手権では入賞を目指したい」と抱負を語っていました。

世界選手権にはこの年のテグ(大邱)大会から2019年のドーハ大会まで4回出場するなど、日本トップレベルの選手として低迷していた日本長距離界を盛り上げました。

特筆すべきは、2018年に行われた伝統のボストンマラソンで、風が強く、雨も降る状況の中で持ち味の粘り強さを発揮し、日本選手として1987年の大会で優勝した瀬古利彦さん以来、31年ぶりの優勝を果たしました。

その後、2019年にプロランナーに転向すると同時に、元実業団ランナーの水口侑子さんとの結婚を発表しました。プロ転向後は、高速化の流れについて行けず、苦しい時期が続きましたが、妻の侑子さんの助言で厚底シューズに挑戦した結果、2月28日のびわ湖毎日マラソンでは、8年ぶりに自己記録を更新する2時間7分27秒の好タイムをマークしました。

これまでに走ったフルマラソンは109回にのぼり、2時間20分以内で走った回数は101回、優勝も41回を数えます。出場したレースはすべて完走していて、ペースメーカーとして出場したことし1月の大阪国際女子マラソンでも、主役の女子選手がゴールした後、目立たぬようにフィニッシュラインを越えました。

大阪国際女子マラソン

また、「川内」という名前が同じ縁で、原発事故の影響を受けてきた福島県川内村のまちおこしイベントに参加する活動も行っています。

2019年4月 川内の郷かえるマラソン

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