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コロナ 専門家分析詳報 変異ウイルス急拡大の危険性 対策継続を

~2月19日 モニタリング会議~
  • 2021年2月19日

専門家は、感染力が強い変異したウイルスが今後、急速に拡大するリスクがあると指摘しました。東京都内の新型コロナウイルスの感染状況などを分析・評価する「モニタリング会議」が18日開かれ、専門家は、今の対策を緩めることなく続け、新規陽性者数をできる限り減少させる必要があると呼びかけました。

変異ウイルス 都内で13件

会議で専門家は、感染力が強い変異したウイルスが都内ではこれまでに13件確認され、今後、急速に拡大するリスクがあると指摘しました。そのうえで、変異ウイルスの感染拡大の局面を確実に捉えて徹底的に封じ込めるためには今の感染防止対策を緩めることなく続け、新規陽性者数をできる限り減少させる必要があると呼びかけました。

国立国際医療研究センター 大曲貴夫国際感染症センター長
「海外の様子を見ると、かなりきつい対策をしながらも広がっている。われわれがやってきた対策をすり抜けてしまう可能性があるという前提で対策を考える必要があるのではないか。いろいろな専門家の意見はあるが、変異したウイルスが増えてくるかどうかの端緒をつかめるのは、感染確認の人数が1日50人以下ぐらいで、少しでも動きがあれば調査して抑え込む必要があるという話が出ている」

東京都医師会 猪口正孝副会長
「感染力が強い変異したウイルスのことを考えると、いま医療にかかっている負荷を一生懸命、取っておくことが必要だ。協力をお願いしたい」

感染状況の警戒レベル

継続:最も高いレベル

医療提供体制の警戒レベル

継続:最も高いレベル

新規感染確認(2月17日時点の7日間平均)

346.7人(前週比-177人)

専門家
「減少し続けているが依然として高い。病院や高齢者施設で100人規模のクラスターが発生しているほか、高齢者の家庭内感染が続いている。実効性のある対策を緩めることなく継続し、新規陽性者数をさらに減少させる必要がある。再拡大を防ぐためには今が重要な時期であり、都民や事業者のもう一段の協力が期待される。
感染力が強い変異したウイルスが問題となっており、今後、今より急速に感染拡大するリスクがある。流行伝ぱを徹底的に封じ込めることが重要だ」

新規陽性者の年代別割合

70代以上の割合は依然として20%を超えています。

65歳以上の新規陽性者数

681人(前週比-334人)
新規陽性者に占める割合は26.1%
前週と比べ横ばい

専門家
「重症化リスクの高い高齢者層に感染が拡大している。高齢者と同居する家族や、医療機関、高齢者施設の職員などが感染しないことが重要だ」

新規陽性者 感染経路の内訳

「家庭内」45.6%
「施設内」37.4%
「職場内」 7.1%
「会食」  2.8%
※感染経路判明分について

年代別にみると、70代以上を除くすべての年代で家庭内感染が最も多い一方で、80代以上では病院や高齢者施設などの施設内での感染が82.1%を占めています。

専門家
「年度末から新年度にかけて花見や歓送迎会、学生の卒業旅行などの行事で、減少傾向にある新規陽性者数が再度増加に転じることが危惧される」

感染経路不明(2月17日時点の7日間平均)

171.7人(前週比-85人)

※感染の広がりを示す指標
 

専門家
「高い値で推移している。保健所における積極的な疫学調査による感染経路の追跡を充実させることにより、潜在するクラスターの発生を早期に探知し、感染拡大を防止することが非常に重要だ」

新規陽性者に占める無症状者の割合

20%(521人)
※2月15日までの1週間

検査の陽性率(2月17日時点)

4.2%(前回比-1ポイント)

専門家
「感染を抑え込むために濃厚接触者の積極的疫学調査の充実や無症状者も含めた集中的な検査など戦略を検討する必要がある」

入院患者数(2月17日時点)

2232人(2月9日と比べ374人減少)

専門家
「減少傾向にはあるものの、感染者数に比べるとあまり減っておらず、1月初旬から非常に高い水準で推移している。医療提供体制のひっ迫による通常医療への影響が長期間続いている。新規陽性者が急増した1月に比べて入院や転院の調整が進み、患者の受け入れ体制に改善傾向がみられるものの、まだ受け入れが難航することもある。新規陽性者数をさらに減少させることが最も重要だ」

重症者数(2月17日時点)

87人(2月9日と比べ17人減少)
※都の基準による

専門家
「依然として高い値が続いている。重症患者のための医療提供体制の危機的な状況はわずかに改善したが、まだ継続している。救急の受け入れや予定していた手術の制限を余儀なくされているだけでなく救命救急医療を通常どおり提供できない状況が続いている。医療提供体制を正常化するためには、重症化リスクの高い高齢者層の新規陽性者を減らし、重症患者を減少させることが最も重要だ」

また、人工呼吸器や人工心肺装置=「ECMO」の治療がまもなく必要になる可能性が高い状態の患者が依然として多いため、専門家は重症患者が高い値で推移することが危惧されると指摘しています。

死亡

102人(2月15日までの1週間)
その前の1週間に比べ39人減少

亡くなった人のうちおよそ9割を超える94人は70代以上でした。

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