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東武東上線 下赤塚駅 ホーム転落事故は視覚障害者が誤って転落の可能性も

  • 2021年2月16日

1月、東京・板橋区の東武東上線下赤塚駅のホームで男性が転落し死亡した事故は、視覚障害者が誤って転落した可能性があることが分かり、国土交通省は当時の状況を詳しく調べることになりました。板橋区視覚障害者福祉協会の会長は、「ホームドアの設置や声かけなど、再発防止をお願いしたい」と訴えています。東武東上線、そして去年11月に同様の事故があった東京メトロのホームドア整備状況も付記しました。

当時は「自殺と推定」と国交省に報告

1月28日午前9時すぎ、東京 板橋区の東武東上線の下赤塚駅で、板橋区の60代の男性がホームから転落し、走ってきた電車にはねられ死亡しました。

ホームには、転落を防ぐホームドアはありませんでした。
関係者によりますと、男性は弱視の視覚障害者で、最近視力の悪化による不安を訴えていたということです。この日、男性は仕事で訪問マッサージに向かうため、下赤塚駅で電車から降りて車に乗り換える予定でした。

東武鉄道によりますと、当時、男性が視覚障害者だとは分からず、転落を見た運転士への聞き取りなどから、事故当日の夕方「自殺と推定される」と国土交通省に報告していました。

その後、国土交通省が視覚障害者の団体から問い合わせを受けて確認を進めたところ、捜査をした警視庁は自殺か事故かは、はっきりしていないとしていたということです。

このため国土交通省は、視覚障害者の男性が誤って転落した可能性があるとみて、再発防止策を検討するため当時の状況を詳しく調べることにしています。

板橋区視覚障害者福祉協会「ホームドア設置など再発防止を」

板橋区視覚障害者福祉協会の佐々木宗雅会長は「現場の状況を見ると、ホームの点字ブロックなどが複雑なホームで、歩く方向を間違ってしまったのではないかと思う。転落を防ぐためのホームドアの設置と、ホームでの駅員などによる見守りや声かけをしてもらうなど、また事故が起こらないように再発防止をお願いしたい」と話していました。

東武東上線 ホームドア設置計画は

東武鉄道 2020年12月24日 ニュースリリースより

東武鉄道が去年12月に発表した資料によりますと、東武鉄道は利用者の多い区間や駅にホームドアの設置を設置する計画を進めています。整備計画は以下の通りです。

●東上線
整備済…池袋、和光市、朝霞、川越
2020年度末までに整備…志木
2021年度以降整備予定…北池袋、下板橋、大山、中板橋、ときわ台、上板橋、東武練馬、下赤塚、成増、朝霞台、ふじみ野、上福岡

●東武スカイツリーライン
整備済…押上、北越谷
2020年度末までに整備…北千住、新越谷
2021年度以降整備予定…とうきょうスカイツリー、竹ノ塚、せんげん台、春日部
2020年度調査・設計着手…小菅、五反野、梅島、西新井、谷塚、草加、獨協大学前、新田、蒲生、越谷

●東武アーバンパークライン
整備済…船橋、柏
2021年度以降整備予定…流山おおたかの森

東京メトロの東陽町駅でも

視覚障害者がホームから転落する事故は、他の駅でも起こっています。去年11月、東京メトロ東西線の江東区にある東陽町駅で、江戸川区に住むマッサージ師の68歳の視覚障害者の男性がホームから転落し、電車にはねられて死亡しました。ホームでは、転落を防ぐホームドアの設置工事が始まっていましたが、まだ完成していませんでした。

東京メトロ ホームドア整備状況は

2月1日時点での東京メトロのホームドアの整備状況です。

東京メトロ ホームページより

銀座線、丸ノ内線、千代田線、有楽町線、南北線、副都心線は全駅で整備済みです。

《未整備の駅》

●日比谷線
恵比寿、広尾、六本木、神谷町、霞ケ関、日比谷、銀座、東銀座、築地、八丁堀、茅場町、人形町、小伝馬町、仲御徒町、上野、入谷、三ノ輪、南千住、北千住

●東西線
中野、落合、茅場町、木場、南砂町、西葛西、葛西、浦安、南行徳、行徳、妙典、原木中山、西船橋

●半蔵門線
神保町、水天宮前、清澄白河、住吉

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