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盆踊りなどをユネスコ無形文化遺産に再提案へ 首都圏の踊りは?

  • 2021年2月12日

赤や黄色の目にもまぶしい着物に身をつつんだ少女たちが踊る伝統の「チャッキラコ」。こうした各地に伝わる踊りについて、文化庁は昨年度に続いてユネスコの無形文化遺産に提案することを決めました。関東甲信越の踊りも11件含まれています。どんな踊りなのでしょうか?

24都府県41件の「風流踊」を再提案へ

文化庁の文化審議会の部会は12日、盆踊りや念仏踊りなど各地域の歴史や風土を反映し、笛や太鼓などのお囃子に合わせて踊る民俗芸能を「風流踊」として、ユネスコの無形文化遺産に再提案することを決めました。

「風流踊」は2009年に無形文化遺産に登録されている神奈川県の伝統行事「チャッキラコ」に、36件の民俗芸能を加えて昨年度も提案されていますが、今年度は新たに4件が追加され、24都府県の41件で構成されています。

この中には、優雅な踊りが披露され例年8万人の観光客が訪れる秋田県の「西馬音内の盆踊」のほか、今年度新たに加わった岐阜県でおよそ300年前から伝わる太鼓踊り「寒水の掛踊」や、長崎県の「対馬の盆踊」などがあります。

関東甲信越の踊りは

41件のうち、関東甲信越の11件は以下の通りです。このうち、長野県の新野の盆踊が今年度追加されたものです。

▼東京都 

●小河内の鹿島踊(西多摩郡奥多摩町)

ダムで沈んだ旧小河内村でかつて盛んに踊られていた踊り。移転した人たちが保存会を作って受け継いでいる。美しい着物と豪華な装飾品を身につけて男性が踊る。
 
●新島の大踊(新島村)

●下平井の鳳凰の舞…西多摩郡日の出町
春日神社の祭礼の時に演じられる舞。10人の踊り手が太鼓に合わせて勇壮な舞を披露する「鳳凰の舞」と子どもたちが扇と木刀を持って演じる「奴の舞」の2つからなる。

▼神奈川県

●チャッキラコ(三浦市三崎)

漁業が盛んな三浦市の三崎地区で大漁や漁の安全などを願って江戸時代から女性たちだけで行われている伝統行事。着物姿の女の子が「チャッキラコ」と呼ばれる竹に鈴飾りをつけた道具を持って歌に合わせて踊りを披露する。

●山北のお峰入り(足柄上郡山北町)

▼新潟県

●綾子舞(柏崎市)

赤い布を頭にかぶった少女が踊り、室町時代から伝わるとされる「小歌踊」など3種類の踊りや舞などのことで、身のこなしが初期の歌舞伎の流れを汲むとされている。

●大の阪(魚沼市)

緩やかな足の運びや手の振りが特徴の江戸時代から伝わる盆踊りで、京都などからもたらされたと考えられている。 

▼山梨県

無生野の大念仏(上野原市)

鎌倉時代の伝説にちなんで始まったとされる無病息災や先祖の供養などを祈る踊り。白装束を着た人が念仏を唱えながら、かねや太鼓のリズムに合わせて刀や青竹を振りかざす。「ぶっぱらい」と呼ばれる踊りでは、病人にふんした人を飛び越えたり、周囲を回ったりして、最後にふとんをはねのけて病魔を退散させる。 

▼長野県

●跡部の踊り念仏(佐久市)
鎌倉時代に時宗の開祖である一遍上人が念仏を広めるために始めたと伝えられているもので、毎年4月の第1日曜日に西方寺で行われている。寺の境内に設けられたおよそ4メートルの囲いの中に8人の踊り手が入り、太鼓の音に合わせて「南無阿弥陀仏」と唱えながら踊るもので、踊り念仏の中でも初期の頃の形を残しているとされている。

●新野の盆踊(下伊那郡阿南町) 
毎年8月14日から3日間、午後9時から翌日の朝方まで、夜を徹して踊り続ける。この盆踊りは笛や太鼓などの楽器を一切使わないのが特徴で、やぐらの上にいる「音頭取り」と呼ばれる人たちの歌に合わせて、扇子などを使いながら6つの踊りを繰り返す。

●和合の念仏踊(下伊那郡阿南町)
毎年8月13日から16日までの4日間、毎晩行われる。和合近くにある3つの神社や寺などを回って、すげがさをかぶりはっぴを来た地区の男たちが、鐘や笛の音に合わせて太鼓を叩いたり、踊り手どうしが体をぶつけ合いながら先祖の供養や無病息災を祈って踊りを披露する。

今後、政府の正式な決定を受け、来月中にもユネスコに提案書を提出する方針で、早ければ来年秋に審議される見通しです。

ユネスコの無形文化遺産には、日本からは「和食」や「和紙」のほか、去年加わった「伝統建築工匠の技」など、22件が登録されています。

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