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コロナで自宅療養 保健所に相談・救急車呼ぶタイミングは?

  • 2021年1月28日

「自分の状態が悪化しているかわからず、毎日が恐怖感でした」先月、新型コロナウイルスに感染して自宅療養をしていた千葉県の男性はこう話しました。自宅療養中にどのような時に保健所に相談し、救急車を呼べばいいのか、医師によると、注意すべきタイミングは「発症から1週間前後」だということです。

「急激に悪化したら救急車を呼んで」と言われたけれど

取材に応じたのは千葉県内に住む40代の男性で、男性によりますと12月18日の朝、これまでに経験をしたことがない激しい頭痛と筋肉痛を感じ、目を覚ましたということです。

熱を測ったところ38度ほどで、翌日になると症状が悪化していたため、みずから医療機関をさがしてPCR検査を受け感染が判明しました。

同居する妻と、小学生から高校生の4人の子どもは検査を受けた結果、陰性で、男性は家族を感染させないよう対策を徹底して自宅で療養生活を送ることになりました。

保健所からは「症状が急激に悪化した場合は、保健所に連絡をするか救急車を呼んで下さい」と伝えられたということですが、これについて男性は「指示が漠然としていて熱が何度で何時間続いたら救急車を呼んでくださいといった具体的なものは全く無く、自分で判断をしないといけないんだなと思いました」と話しています。

血液中の酸素の状態をみるパルスオキシメーターについては保健所などから貸し出されず、自らインターネットで購入したということです。

自宅での療養を始めてからは筋肉痛や頭痛、38度台の発熱が続いたほか、次第に息苦しさも感じるようになったということです。

不安を感じた男性はパルスオキシメーターで定期的に血液中の酸素の状態を確認し、一時、酸素吸入が必要なレベルとされている数値を示したこともあったということです。

男性のパルスオキシメーター

保健所から1日1回かかってくる電話の際に、こうした状況を伝えたということですが、自分の容体がどのようなレベルなのか判断がつかず、不安が解消されることはなかったということです。

男性は「知識がないのでネットで調べるしかなく、悪化しているのかどうか判断がつきませんでした。救急車を呼ぶこと自体ハードルが高いですし、そもそも体調がよくない中で自分で判断することはかなり厳しいと思います。医師の話もきけないし、毎日すごい恐怖感でした」と話していました。

その後、症状が徐々に回復し、発症から10日がたった先月28日に療養を終えたということです。
しかし、今もけん怠感や胸の痛み、呼吸のしづらさは残っているということで、自分の経験を伝えることで感染予防の重要性を知ってほしいとしています。

男性は「インフルエンザとは比べものにならないほど重い症状ですし、これほど長期間、具合が悪くなるとも思っていなかったので、かからないですむなら絶対にかからないほうがいいと強く思います。今後、治療法が見つかるまで感染しないことが重要だと思うので、徹底して予防してほしいです」と話しています。

保健所に相談・救急車を呼ぶタイミングは?

自宅で療養している人はどのような時に保健所に相談し、救急車を呼べばいいのか。国立国際医療研究センターの忽那賢志医師に聞きました。

新型コロナの初期症状は、発熱、せき、のどの痛み、関節痛、息切れや息苦しさ、それに嗅覚や味覚障害などさまざまで、インフルエンザとよく似ているということです。
そのうえで、自宅療養中に特に注意すべきタイミングは発症から1週間前後だといい、この時期に病状が急速に悪化することがあるということです。

忽那医師
「発症してから1週間くらいの時点で『呼吸苦』が強くなる人がいて、特に動いた後に息切れが強くなるのが症状が悪くなった時の特徴だ。ほかにも突然、胸や頭の痛み、まひが出るなどするので、こうしたことがあればすぐに保健所に相談するか、救急車を呼んだ方がいいと思う」

また、パルスオキシメーターの数値も病状を確認する方法の1つになるとしていて、「酸素の数値は下がっていても自覚症状が乏しいことがある。酸素を投与した方がいい目安は93%から94%くらいで、これくらいの数値になっていれば、保健所に相談する目安になると思う」と話しています。

パルスオキシメーター

忽那医師
「今は入院しないといけない人が入院できない状況だ。医療体制に余裕を持たせるため感染者を減らすことが必要で、人と人の接触を減らす、3密を避けるということをこれまで以上に意識してもらいたい」

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