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緊急事態宣言2週間 感染状況や人出はどうなった?

  • 2021年1月22日

1都3県を対象に2回目の緊急事態宣言が出てから2週間がたちました。2週間経って宣言の効果はどのくらいあったのか、1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す「実効再生産数」や繁華街やオフィス街の人出からそれぞれみてみます。

1から何人に広がるかを示す実効再生産数 多くで前の週より低く

緊急事態宣言の対象地域について、NHKが、1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す「実効再生産数」を簡易な手法で計算したところ、多くの都府県で前の週より低くなっていることが分かりました。

実効再生産数は、「1」を上回ると感染が拡大に向かう一方、「1」を下回ると収束に向かうとされ、感染状況をみる指標となりますが、発症日をもとに計算するなど、多くの条件を考慮する必要があるため、正確な数値が出るまでに時間がかかります。

このため、NHKは疫学の専門家で国立感染症研究所の鈴木基感染症疫学センター長の監修を受け、緊急事態宣言が出ている11都府県について、21日までのデータに基づいて毎日、報告される感染者数をもとに簡易な手法で目安となる数値を計算しました。

首都圏の対象地域の結果です。

東京都
1月7日時点  1.27
1月14日時点 1.21
1月21日時点 0.96

神奈川県
1月7日時点  1.11
1月14日時点 1.45
1月21日時点 0.97

埼玉県
1月7日時点  1.10
1月14日時点 1.25
1月21日時点 1.05

千葉県
1月7日時点  1.22
1月14日時点 1.42
1月21日時点 1.04

栃木県
1月7日時点  1.52
1月14日時点 1.20
1月21日時点 0.72

全国
1月7日時点  1.17
1月14日時点 1.27
1月21日時点 0.96

日本感染症学会理事長で東邦大学の舘田一博教授
「東京都を含む1都3県は緊急事態宣言から2週間が経過して、1日2000人を超える新規感染者が出た一時期に比べて落ち着いたように見える。宣言の効果によって人の移動や行動も抑制され、感染もある程度抑えられているのだと思うが、今も1日1000人を超える感染者が出続けているため、安心をしていい段階ではない。これから確実に感染者数を減らしていくよう取り組みを継続していく必要がある」

人出は日中・夜間とも場所によっては増加

21日の主な地点の人出は、緊急事態宣言の発出が決まった2週間前と比べて日中、夜間とも場所によっては増えたことがビッグデータの分析からわかりました。

NHKは、IT関連企業の「Agoop」が利用者の許可を得て個人が特定されない形で集めた携帯電話の位置情報のデータを使って、緊急事態宣言が出ている首都圏の1都3県の主な地点の人の数を分析しました。

分析した時間は、日中が午前6時から午後6時まで、夜間が午後6時から翌日の午前0時までです。
その結果、21日の人出は政府が宣言の発出を決めた2週間前の1月7日と比べて、日中、夜間とも場所によっては増えていたことが分かりました。

●日中
渋谷スクランブル交差点付近では、2週間前と比べて24%増加しました。

一方、東京駅付近では22%減少したのをはじめ、横浜駅付近は15%、大宮駅付近は9%、千葉駅付近は8%減少しました。

●夜間
千葉駅付近で13%増加したのをはじめ、渋谷スクランブル交差点付近で10%、大宮駅付近で2%増加しました。

一方、東京駅付近は15%の減少、横浜駅付近は10%減少しました。

前回の宣言時と比べると人出が2倍のところも

さらに、去年出された1回目の緊急事態宣言の時と比べますと、いずれの地点も人出が増えていて、2倍に上ったところもあります。

日中は、渋谷スクランブル交差点付近が1回目の宣言が出ていた時の平日の平均と比べて57%増加したほか、横浜駅付近と大宮駅付近は56%、東京駅付近は36%、千葉駅付近は20%多くなっています。

夜間は、渋谷スクランブル交差点付近で107%と2倍に増え、大宮駅付近は83%、千葉駅付近は78%、横浜駅付近は77%、東京駅付近は61%多くなっています。

栃木県 宇都宮駅付近は人出が増加

21日の人出は、宇都宮駅付近では、日中は緊急事態宣言に伴う措置が始まった1週間前の1月14日と比べて、108%の増加とおよそ2倍となりました。夜間は、83%増加しました。

また、1回目の緊急事態宣言が出ていた時の平日の平均と比べると、日中は、157%の増加でおよそ2.6倍に、夜間は146%の増加でおよそ2.5倍に増えました。

テレワークは進んだのか

感染拡大を抑えるために重要とされるテレワークはどこまで進んでいるのか。NHKがビッグデータを使って都内のオフィス街の今週の人出を分析した結果、先週と大きく変わらず、去年の宣言時を依然として上回っていることがわかりました。

NHKは、NTTドコモが携帯電話の基地局からプライバシーを保護した形で集めたビッグデータを使って、東京駅と品川駅周辺のオフィス街について、日中時間帯の午後3時台の人の数を分析しました。

その結果、今週月曜日(18日)から木曜日(21日)までの人出の平均は、東京駅周辺と品川駅周辺のオフィス街のどちらも先週の平日平均と比べて2%の減少と、大きな変化はありませんでした。

12月の平日の平均と比べると東京駅周辺で14%、品川駅周辺で13%、減少しました。
一方で、去年の1回目の宣言時の平日平均と比べると、東京駅周辺で44%、品川駅周辺で27%、増加しています。

人の移動の分析に詳しい早稲田大学の佐々木邦明教授
「先週と比べて人出がそれほど変わらず、このままでは大きく減らないまま推移するおそれもある。テレワークは重要な対策だと思うので、今後もデータの推移を注視していく必要がある」

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