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柴又の老舗料亭「川甚」 コロナの影響で閉店へ

  • 2021年1月20日

映画「男はつらいよ」にも登場した東京・柴又の老舗料亭「川甚」が、今月末で閉店することになりました。新型コロナウイルスによる売り上げの減少などが理由です。店には閉店を知った客が訪れ、別れを惜しんでいます。

多くの文学作品に登場 寅さんの妹の結婚披露宴も

東京・葛飾区の「柴又帝釈天」の近くにある料亭「川甚」は、創業は江戸時代の寛政年間でおよそ230年の歴史があります。うなぎや鯉を使った料理が名物です。

かつては江戸川のほとりにあって、川から直接、部屋に上がれたということです。
夏目漱石の「彼岸過迄」や谷崎潤一郎の「羹」など、多くの文学作品に登場するほか、映画「男はつらいよ」では、寅さんの妹、さくらの結婚披露宴が行われた場所として登場しました。

著名人のサインも並んでいました

現在の店は、昭和39年に建てられた本館と平成19年に完成した新館があり、団体客や観光客が多く訪れていましたが、新型コロナウイルスの影響で客が激減し、去年4月以降の売り上げは前年の半分以下に落ち込んだということです。

店では、今後も売り上げが回復する見通しがたたないことなどから今月末で閉店することを決めました。

別れ惜しむ客「思い出の店」「なくなるのさみしい」

店には閉店を知った客からの問い合わせが相次いでいて、19日も訪れた客が名物のうなぎや鯉を使った料理を味わいながら、老舗との別れを惜しんでいました。

40代の男性
「閉店すると聞いて来ました。歴史ある店がなくなるのはさみしいです」

70代の女性
「家族で来たことのある思い出の店です。コロナの影響がなければ続けられていたかと思うと残念です」

8代目店主の天宮一輝さん
「多くの人に迷惑がかからないように余力のあるうちに閉店しようと決断しました。こういう予期せぬ事態に立ち向かって乗り越える力がなかったことは自分自身の力不足で備えが甘かったと思っています。それでも、閉店が決まってから多くの方に名残惜しんでいただいているのは幸せなことです」

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