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コロナ 病床なぜひっ迫するの? 日本は“世界最多”なのに…

  • 2021年1月15日

日本の新型コロナウイルスの感染者数は欧米各国に比べて桁違いに少ない一方で、病床のひっ迫が問題になっているのはなぜなのでしょうか。背景の1つとして日本は、人口あたりの病床数はOECD=経済協力開発機構の加盟国の中で最も多い一方、医師の数は少なく、規模の小さい民間病院も多いことなどから、患者の受け入れを増やすことが難しいことが指摘されています。

首都圏の病床(14日時点)

(東京)
病床のひっ迫具合を示す「現在確保している病床に占める割合」は78.3%です。このうち重症患者用の病床は54.0%です。

(神奈川)
病床のひっ迫具合を示す「すぐに使える病床の使用率」は89.4%です。このうち重症患者用の病床は、94.4%となっています。

(千葉)
病床のひっ迫具合を示す「すぐに使えるよう確保している病床の使用率」は63.9%でこのうち重症患者用の病床では60.6%です。

(埼玉)
病床のひっ迫具合を示す「現在確保している病床に対する使用率」は68.3%で、このうち重症患者用の病床は、59.7%となっています。

(栃木)
病床のひっ迫具合を示す「すぐに使えるよう確保している病床の使用率」は58.8%です。このうち重症患者用の病床は41.3%です。

病床数は“世界最多” 一方で少ないものが…

OECDがまとめた最新のデータによりますと、2019年には1000人あたりの病床数は日本は13.0床で37の加盟国の中で最も多くなっています。

次いで、韓国が12.4床、ドイツが8.0床、フランスが5.9床、イタリアが3.1床、アメリカが2.9床、イギリスが2.5床などとなっていて、急性期の病床に限っても日本は7.8床で加盟国の中で最も多くなっています。

また、病院の数は、4年前の2017年のデータで日本は8412か所と最も多く、100万人あたりで比べても66.4か所と、75.6か所の韓国に次いで多くイギリスの2倍以上、アメリカの3倍以上と多くなっています。病床や病院の数が多い一方で、医師の数はおととしのデータで1000人あたり2.5人と、このデータの中で示された32か国中27位で、ドイツの4.3人、フランスの3.4人、イギリスの3.0人、アメリカの2.6人と比べても少なくなっています。

病床がひっ迫する背景の1つとして、病床の数に比べて医師など医療スタッフの数が少ないことや、感染症対策の設備が整わない規模の小さな民間の病院が多いことなどが指摘されています。

厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスの患者の受け入れが可能だとする病院は、公立病院では71%、日本赤十字社や済生会などの公的病院では83%が受け入れが可能としている一方で民間病院は21%にとどまっています。

 

全国およそ2500の民間病院などでつくる全日本病院協会の猪口雄二会長
「民間病院の中には、エレベーターが1か所しかないなど、新型コロナの患者と他の患者の移動する場所を分けられないところも多く、急に受け入れを増やすのは難しい。そうした病院でも、回復して感染のおそれがない患者を引き受けてもらい、新型コロナの医療対応に協力してもらうよう呼びかけている」

 

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