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新型コロナ 専門家「通常医療との両立に困難が生じ始めている」

~12月3日 モニタリング会議の専門家見解~
  • 2020年12月4日

新型コロナウイルスの都内の感染状況と医療提供体制について、専門家は「「通常医療との両立が困難な状況が生じ始めている」としています。12月3日に開かれたモニタリング会議の中で示された分析結果です。

◆感染状況の警戒レベル(最も高いレベル)
「感染が拡大していると思われる」(継続)

国立国際医療研究センター 大曲貴夫国際感染症センター長
「重症化リスクが高い高齢者の感染が増加している。感染経路が多岐にわたり日常生活のなかで感染するリスクが高まっており、極めて深刻な状況になる前に感染拡大防止策を早急に講じる必要がある」

◆医療提供体制の警戒レベル(上から2番目)
「体制強化が必要であると思われる」(継続)

東京都医師会 猪口正孝副会長
「新型コロナウイルス患者のための医療と通常医療との両立が困難な状況が生じ始めており、今後、医療機関はさらに予定手術などを制限せざるをえなくなる」

新たな感染確認(12月2日までの7日間の平均値)

443.3人
(その前の1週間比 +44人)

1週間で確認された新規陽性者(~11月30日)

2830人
(このうち20.1%が無症状)

専門家
「無症状や症状の乏しい感染者の行動範囲が広がっている。集中的な検査の体制強化が求められる」

新規陽性者 65歳以上

全体に占める割合
15.8%(その前の1週間比 +2.8ポイント)
患者数
446人 (その前の1週間比 +56人)

専門家
「重症化リスクの高い高齢者などが家庭内で感染することを防ぐためには、家族が家庭の外で感染しないことが最も重要だ。軽症や無症状であっても感染リスクがあることに留意する必要がある」

新規陽性者 感染経路の内訳(判明分)

▼家庭内:46.2%
感染経路別では18週連続で最多
▼施設内:16.7%
▼職場内:12.9%
▼会食:6.8%
▼夜間営業する接待を伴う飲食店:1.7%

専門家
「日常生活の中で感染するリスクが高まっていることが分かる。道ですれ違ってうつるのではなくて、要するに感染経路が多様化しているということだ」

感染経路不明(12月2日までの7日間の平均値)

249.3人(前週比+19人)

※感染の広がりを反映する指標

専門家
「今後の動向に厳重に警戒するとともに濃厚接触者の疫学調査の拡充に向けて保健所を支援する必要がある。通常の医療が圧迫される深刻な状況を目前にしており感染拡大防止策を早急に講じる必要がある」

入院患者

1629人(12月2日時点)
1週間前に比べ68人増加

専門家
「病床を確保するために医療機関は通常の医療のための病床を新型コロナウイルスの患者用に転用している。新たな感染の確認の増加に伴って通常の医療との両立に困難な状況が生じ始めている
緊急性の高い重症患者のほか、透析患者などの受け入れ先の調整が困難な事例が見られる。調整が難しくなってきているということが、通常の医療と、医療機関自体がかなり圧迫している状況を示している」

重症患者

59人(12月2日時点・都の基準による)
1週間前に比べ5人増加

このうち、新たに人工呼吸器を装着した患者数は49人

専門家
「新型コロナウイルスの診療体制の確保には通常医療を行っている医師や看護師を転用する必要がある。医療機関は救急の受け入れや手術などをさらに制限せざるをえなくなる。通常医療の継続のためには、新規の陽性者と重症患者の増加を防ぐことが最も大事だ」


 

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