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新型コロナ “第3波”は第2波とどう違う?

  • 2020年11月17日

新型コロナウイルスは、今月以降、感染拡大のペースが速くなっていて、感染の“第3波”とも言われるようになっています。また、病床の使用率も首都圏の5つの都県で前の週から増加していて、埼玉県では29%と前の週に比べて7ポイント増えました。“第3波”は第2波とどう違うのでしょうか。 

「横浜駅や大宮駅付近 ほぼコロナ感染拡大前の水準に」こちらからご覧ください。

第2波のピークをすでに上回る

7月初めからの第2波では、全国の新規の感染者数は8月7日に1605人、当時、1週間平均では1300人を超え、ピークを迎えました。

一方、今月に入っての感染拡大では、10月下旬まで500人あまりだった感染者が、およそ半月の間に今月14日には1736人、1週間平均でもおよそ1400人となり、第2波のピークをすでに上回っています。

感染者の年代別 第2波より60代以上の割合高い

また、感染者の年代別の割合についても重症化しやすいとされる60代以上の割合が、第2波より高い傾向が見られています。

 たとえば、東京都では、第2波で感染者が急増した7月には、10代以下が4.6%、20代が43.1%、30代が24.0%と30代以下が70%以上を占め、40代は12.7%、50代は7.5%、60代以上は8.2%と高齢者は比較的少ない状態でした。

一方で、今月は16日までで10代以下が7.7%、20代が25.3%、30代が19.8%と30代以下は半数ほどに減り、40代は16.5%、50代は13.6%、60代以上は17.1%と、特に60代以上の占める割合が第2波の2倍以上になっています。

入院や療養 重症患者は十分に減らない中で感染拡大

第2波では入院や療養している人の数は、6月下旬のおよそ700人から急激に増え、8月10日には13724人と1か月あまりで20倍近くになりました。その後、徐々に減って、10月下旬には5000人ほどになりましたが、十分減りきらない中で、感染が拡大し、今月15日には12358人となっています。

重症患者も同様の傾向で、第2波では、感染者のピークから2週間あまりたった8月24日に259人と最も多くなったあと、10月5日には131人まで減りましたが、十分に減らない中で感染が拡大し今月16日には251人と第2波のピークに近づいています。重症者は、新規感染者数の増加から遅れて増える傾向があるため、今後、第2波のピークを上回る恐れもあります。

また、死者は、第2波では8月18日に16人、8月28日に20人が報告されたあと、10人を下回る日が多くなっていましたが、今月に入っては、10日に15人など、10人をやや上回る日が多くなっています。

このほか、厚生労働省の専門家会合によりますと、第2波では感染者の集団=クラスターは、大都市圏の接待を伴う飲食店や、職場での会議などが多かったのに対し、今月以降は、会食や職場に加えて、地方の歓楽街や外国人のコミュニティー、それに医療機関や福祉施設などと多様化し、地域への広がりも見られるとしています。

日本感染症学会 理事長/東邦大学 舘田一博 教授
「第2波の際には、感染の広がりが特定の地域に限定され、ターゲットを絞って対応できたが、第3波ではクラスターが多様化し、対応が難しくなってきている。今後、医療機関や高齢者施設などを巻き込んで、さらに大きなクラスターに発展する恐れもある」
「感染が続き、疲れや緩みが出た人もいると思われるが、改めて1人1人が、感染リスクを避ける行動を取る必要がある。3密を避け、マスクの着用や消毒、換気といった基本的な対策を続けて欲しい」

病床の使用率 5つの都県で前の週より増加

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、入院患者数や病床の使用率が前の週より増加している地域が多くなっています。

厚生労働省によりますと、1都6県の入院患者は今月11日の時点で5つの都県で前の週よりも増加しました。

▽東京都 1070人(前週比+28人)
▽埼玉県 347人(前週比+79人)
▽神奈川県 329人(前週比+84人)
▽千葉県 188人(前週比+19人)
▽茨城県 30人(前週比+8人)
▽群馬県 23人(前週比-8人)
▽栃木県 22人(前週比-4人) 

また、確保したベッドがどれほど埋まっているかを示す「病床の使用率」は、今月11日の時点で、5つの都県で前の週より増加しています。

▽埼玉県 29%(前週比+7ポイント)
▽東京都 27%(前週比+1ポイント)
▽神奈川県 17%(前週比+4ポイント)
▽千葉県 16%(前週比+1ポイント)
▽群馬県 7%(前週比-3ポイント)
▽栃木県 7%(前週比-1ポイント)
▽茨城県 5%(前週比+1ポイント)

埼玉県のJR大宮駅周辺で話を聞きました。 

81歳の母親を連れた49歳の女性
「母を病院に連れて行くのは必要最小限にしていて、本来ならば疾患があるので入院させたいのですが、面会も難しくなりそうなので医師に相談して入院を先延ばしにしながら治療しています。コロナ対応の病床の使用率がこれ以上高くなり、感染した際に入院が必要になる高齢者が入れなくなってしまったら大変だなと思います」  

20代の男性
「年末にむけて飲み会などを完全に控えるのは難しいかもしれませんが、これ以上、病床の使用率が上がって親戚のおばあちゃんが必要な時に入院できないと困るなと考え、少しでも感染拡大を抑えられるように気をつけたいです」

 これらの使用率はあくまで各都県の平均で、市区町村別にみるとこれ以上にベッドが埋まりひっ迫しているところも出てきています。

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