2月26日、サッカー・Jリーグが開幕しました。J2・水戸ホーリーホックの去年の開幕戦では多くのサポーターが歌や声援で応援しましたが、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大で、歌や声を出しての応援はできません。どうやって応援するのか、サポーターが模索しています。
Jリーグの開幕まであと1か月となった、1月下旬。水戸ホーリーホックのサポーターグループ、それぞれの代表たちが、スタジアムに集まりました。今シーズンの応援をどうするのか、毎年恒例の話し合いです。
新型コロナウイルスの感染拡大で、昨シーズンの途中から、歌や声を出しての応援はできなくなりました。
去年の開幕戦 歌や声援で応援していた
どうすれば選手たちを鼓舞できるのか。そこで考えたのが、手拍子でした。
手拍子検討中(10秒)実際に採用されたのは・・・?
チャンスの時やピンチの時など、シーンに合わせた手拍子を考えました。
サポーターグループ団体の代表
「声を出すとか旗を振るとか、そういうことが全部禁じられてしまったので、果たして選手の力になれているのかというのはすごく考えたし、自分たちの存在意義って何なんだろうというところまで考えてしまったんです。でも、できることがもっとほかにあるのかな、というのは探りつつやっていきたい」
サポーター
「まだ手拍子ぐらいしかできないんですけど、その手拍子をどうやったらまとめられるかとか、選手に届けられるかとか、みんなと意思疎通してよりかっこよくしていきたいですね」
選手に声を届けられない分、チームを愛する気持ちを伝えたいと、横断幕も新しく作り替えます。
作業はすべて、サポーターたちの手作業です。型紙を作り、文字やイラストを切り抜いていきます。
切ってはいけないところを切ってしまったハプニングも
Q.どんな思いで作業しているんですか?
切り抜いた型紙通りに布に下絵を描き、今度は、布にペンキを塗っていきます。
縦1.5メートル、横は16メートルもの、大きな横断幕が、3週間をかけて完成しました。
横断幕にはこんな言葉が書かれていました。
「All we need is football of mito.」
われわれの日常にはホーリーホックが欠かせない、という熱い思いが込められています。
Q.チームに伝えたいことは?
コロナ禍でも今シーズンこそ悲願のJ1昇格を成し遂げてほしい。
選手とともに、サポーターの戦いも始まります。