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コロナで増える自宅療養 東京23区の感染者への支援は?

  • 2021年1月22日

新型コロナウイルスに感染して自宅療養する人は、都内では21日の時点で8927人にのぼっています。また、これまでに6人が自宅療養中に亡くなっています。
症状が急激に悪化していないか、感染者の食事は。NHKは東京23区に対し、自宅療養者への支援をどのように行っているかを取材しました。

健康観察への対応

まず、自宅で療養する人の健康状態を確認するために、どのような対応を⾏っているのかをたずねました。
23区すべてが保健師などが電話で確認していると回答しました。

  健康状態の確認
中央区

1日1回電話

千代田区

保健師が1日1回電話

文京区

保健師・看護師が電話やメールで確認

渋谷区

LINEによる健康観察(登録者)
LINE未登録者は保健師等が1日1回電話で観察

港区

電話で確認
1日1回の人もいれば2~3日に1回の人も
アプリ作ったが使い方を教える時間がないことなどからほとんどは電話使用

品川区

職員が1日1回電話で体調確認
肺炎等恐れがあればパルスオキシメーター貸し出し

新宿区

全員に電話で連絡。初期は全員に毎日電話できた
今は重症化リスクのある人や65歳以上の高齢者を対象に毎日電話

中野区

保健師等が1日1回電話で確認

練馬区

保健師等が複数回電話で確認

目黒区

50歳以上 パルスオキシメーターを貸し出しハーシスも活用
電話で健康状態を確認するなどしている

世田谷区

都の自宅療養者専用相談窓口を案内
並行して区の保健所でも電話で確認

杉並区

保健師が1日1回電話で確認
電話が通じない場合は原則訪問

豊島区

保健師が1日1回電話で確認
状態の良い人は2日に1回や、最終日に電話するなど症例ごとに対応

板橋区

保健師や看護師が1日1回電話
体温や呼吸器症状等の健康観察

北区

保健師が1日1回電話

大田区

電話で確認、今後はアプリを導入予定

江東区

メールと電話で健康観察
1日1回を基本に、療養者の状態によって適切に確認

江戸川区

電話による健康観察
パルスオキシメーターを配布

台東区

保健所から数日に1回電話
ハーシスも活用している

荒川区

保健師や看護師などの専門職が1日1回電話をかけ健康観察
体調悪化した場合の連絡先も案内
症状の悪化が見られた際 入院調整や受診調整に切り替え
必要に応じパルスオキシメーター貸与

足立区

保健師が1日最低1回は電話し確認
ハーシスも活用

墨田区

保健師が1日1回電話で確認
一部ラインアプリを活用
パルスオキシメーター貸出
訪問看護師による健康状態観察
連絡がつかない場合 職員が自宅訪問

葛飾区

1日1回電話

 

さらに、渋谷区や墨田区では、無料通話アプリ「LINE」も活用し健康状態を報告してもらう取り組みを一部で行っているほか、大田区も「アプリを導入する予定」と話しています。

墨田区では必要性を判断したうえで、看護師を療養者の自宅に派遣し健康状態を確認しているということです。
健康観察の頻度については、多くの区が「1日1回、電話での確認を原則としている」としていますが、体調などに応じて2日から3日に1回としている区もあるほか、品川区は「本来は1日2回行いたいが、業務量と人員の都合で1日1回しか行えていない」と回答しています。

パルスオキシメーターの貸出

江戸川区が貸し出しているパルスオキシメーター

専門家は、コロナは自覚症状と本当の呼吸状態がかい離しているのが特徴の一つと指摘しています。肺炎が進み呼吸機能は悪化しているにもかかわらず、本人は自覚できないので、気づくのが遅れる恐れがあります。そこで血液中の酸素の飽和度を測定できるパルスオキシメーターが必要になります。その貸し出しについて尋ねました。

  貸し出しの有無
中央区

×

千代田区

文京区

×

渋谷区

×

港区

品川区

新宿区

中野区

練馬区

目黒区

世田谷区

×

杉並区

豊島区

板橋区

北区

大田区

江東区

江戸川区

台東区

荒川区

足立区

×

墨田区

葛飾区

 

今月18日の時点で「貸し出している」と答えたのは、18の区です。多くの区で「年齢や症状などから保健所が必要だと判断した人に限って貸し出している」としています。
一方、「貸し出していない」と答えたのは、中央区、渋谷区、文京区、世田谷区、それに足立区の5つの区です。ただ、これらの区も今月15日から、東京都が区を通じて貸し出す取り組みを始めたため、「準備が整ったら対応したい」などと話しています。

食料支援

続いて、外出できない自宅療養者に食料などを送る支援を区で行っているかどうかです。

写真は4月時点で支給していた食料

現段階で「食料支援を行っている」と回答したのは、13の区です。多くの区で本人の希望や必要性に応じた支援となっていて、港区では介護が必要な高齢者のための配食サービスも行っているほか、杉並区などでは食料に加え水や衛生用品を送ることもあるということです。
「食料支援を行っていない」と答えたのは、10の区です。
ただ、東京都は、今月25日から都内全域で自宅療養者に1週間分の食料品を無料で配る支援を順次始めることにしていて、多くの区がこの取り組みで対応したいとしています。

  食料支援
中央区

×

千代田区

×

文京区

× 
対象者を特定した買い物支援等を実施

渋谷区

×

港区

品川区

新宿区

中野区

練馬区

目黒区

×

世田谷区

×

杉並区

豊島区

×

板橋区

北区

大田区

×

江東区

江戸川区

台東区

×

荒川区

足立区

墨田区

葛飾区

×

 

東京都 支援を強化

新型コロナウイルスに感染して自宅で療養する人が増えるなか、東京都は外出しなくても済むように自宅に食料品を配送したり、24時間、電話相談に応じる窓口を設置したりして、感染拡大防止と健康観察の強化を目指します。
都は、去年11月から、都立の保健所が管轄する多摩地域で自宅で療養する人の支援を始めましたが、これを1月25日からは順次、都内全域に広げます。具体的には、外出せずに療養できるよう自宅に1週間分の食料品を無料で配り、療養者の支援と感染拡大防止を図ります。また、24時間、看護師や医師が電話で相談に応じる窓口を設置するほか、無料通話アプリ「LINE」で健康状態を毎日、報告してもらい、健康観察を強化します。都は、血液中の酸素濃度を測るパルスオキシメーターを高齢者などから優先的に貸与する取り組みを始めていて、新たな支援策などとあわせて容体の変化を速やかに把握したい考えです。

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