新型コロナウイルスに負けない 最先端の卒業式

  • 2020年4月1日

新型コロナウイルスの感染拡大で、学校行事にも次々と影響が出る中、少し変わった卒業式が催されました。キーワードは “最先端” です。

『本学を卒業したので、学士(経営学)の学位を授与します。おめでとう!』

先月28日、東京・千代田区で通信制大学・大学院の卒業式が開かれました。
巣立ったのは103人の卒業生たち。しかし、大前研一学長から卒業証書を授与されたのは、卒業生本人ではありません。卒業生の顔が画面に映し出されたアバターロボットです。

このロボット、どうやって動かしているのでしょうか。
実は卒業生たちが、自宅からパソコン画面を通して遠隔で操縦していたのです。こうすることで卒業生は会場に行くことなく式に参加できました。

この日のために、卒業生たちは事前に2、3回、操作方法を練習しました。
操作を行うパソコン画面には、ロボットにつけられたカメラの映像が映し出されていて、パソコンの方向キーを押すことでロボットを自由自在に操作できるようになっています。

2月上旬、この大学・大学院では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でもともと予定していた卒業式をオンラインで行うことにしました。しかし、先生たちから「ただのオンライン視聴だけではかわいそう」という声が上がりました。
そこで、航空会社が観光用に開発しているアバターロボットを利用してはどうかということになりました。このロボットの開発に協力している谷中修吾教授の発案です。

卒業式の前日。
先生たちはロボットに卒業式用の服を着せるなど、少しでも本物の式の雰囲気を味わってもらおうと工夫していました。

谷中修吾教授は「 ロボットには“魂” がこもっているんですよ。少しでも記憶に残るものにできたらいいなと思います」と話していました。

迎えた卒業式当日。
こうした先生たちの粋なはからいに、卒業生の男性は「こんな大変な状況の中にもかかわらず、こういう場を設けてくれた先生方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と画面越しに答えてくれました。

ビジネス・ブレークスルー大学の谷中修吾教授は「逆境の中にあっても、新しい可能性を見いだせる。皆さんもテクノロジーを使いこなしつつ、少し突き抜けたアイデアも加えていただき、それぞれのフィールドで新しい動きを生み出してほしい」と話していました。

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