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カウントダウン2020 ロンドン パラスポーツ人気の秘密は 9月10日

今回は、ロンドンのパラ競泳世界選手権が行われている会場からお伝えします。

この大会で日本の選手が金メダルを獲得しますと、来年の東京パラリンピック出場が内定するという、とても重要な大会です。

ロンドンといえば、もっとも成功した大会といわれるロンドンパラリンピックが開かれた都市です。来年の東京大会に向けて参考になると思われる、現地での取り組みを取材しました。

 

パラリンピックでこれまで8つのメダルを獲得したスーパースター、エレノア・シモンズ選手。

先天性の難病で低身長の選手です。今大会でも初日に銅メダルを獲得。会場を沸かせました。

 

会場を訪れた人たちは「彼女の魅力はキャピキャピした性格だね」「パラ競泳は健常者の競泳と変わらないくらい楽しめるわ」と話していました。

 

こんなにパラスポーツが盛り上がるのはなぜなのか?

その秘密のひとつが、どの観客にも楽しんでもらおうという工夫にあります。

初日の決勝が始まる前に行われたオープニングセレモニー。過去の名場面を集めたVTRで観客の心をつかみます。

スタンドではボランティアがいろんな国の旗を配ります。イギリスだけでなく、さまざまな国や地域の選手を自然と応援したくなるようにしています。

さらに、パンフレットにも工夫が。

世界記録を出した選手の特集コーナー。そのタイムを知ってもらうことで、記録の更新がかかったときに、より大きな声援を送ってもらおうというわけです。

 

マーケティング担当のヤスミン・ラナシンハさんは「私たちは新たなファンを獲得するため、競技についての理解を深めてもらい、パラ競泳はとてもエキサイティングだと広く訴えてきました」と話します。

 

さらに、イギリスでは、選手が最大限に力を発揮できる環境づくりも進めています。

こちらは、選手が移動するために大会が準備しているバス。後ろのドアが開き、スムーズに乗り降りができます。車いすの選手はストレスを感じることが少ないそうです。選手は最大6人まで乗ることができ、会場とホテルを結んでいます。

こうしたバスは、7年前のロンドンパラリンピックを機に急速に整備されました。デイケア施設やお年寄りの買い物の送迎などでも利用されているそうです。

 

バスの運転手は「このバスは一般的で、障害のある人にとってとても便利なんだ。ロンドンで障害のある人の多くはこのバスを利用していると思う。とても快適だから」と話していました。

選手や観客への心遣いが、イギリスのパラスポーツを支えています。