カウントダウン2020 パラサイクリング・川本翔大選手 期待の若手 強さの秘密に迫る!

  • 2019年7月16日

NHKパラリンピック放送リポーターの、三上大進さんとお届けします。

今回ご紹介するのは、パラサイクリング期待の新星、川本翔大選手。片足のアスリートです。

実は川本選手は、7月20日に放送される、パラスポーツの魅力を描くNHKアニメ「アニ×パラ」に登場します。

「僕は川本翔大。パラリンピックの自転車競技・日本代表なんだ」。

「アニ×パラ」では、こち亀など有名なアニメとコラボして、さまざまなパラ競技を紹介してきました。

今回は川本選手の強さの秘密について、自転車競技アニメ“弱虫ペダル”とコラボした「アニ×パラ」を交えて、ご紹介します。

7月上旬、日本代表の強化合宿を訪ねました。

片足のアスリート、川本翔大選手、22歳。リオデジャネイロパラリンピック日本代表です。

2015年に自転車競技を始めると、それから4年の間に日本記録を次々に更新。現在、世界ランキングでも5位につけています。

川本選手は「自分が日の丸を背負って戦えるっていうのは、本当に貴重な経験ですし、来年の東京では必ず金メダルが取れるように、しっかりこれからも練習していきたい」と抱負を語りました。

「どっちが先にゴールするか、勝負だ!」。

川本選手に見てもらったのは、完成した「アニ×パラ」。

川本選手が“弱虫ペダル”の主人公、小野田坂道君に競争を呼びかけます。

「踏み込む力が半端なく強い。それにペダリングがきれいだ」。

描かれたのは、片足で自転車を巧みに操るペダリングの技術です。

アニメを見終わった川本選手は「すごい。めっちゃおもしろい、これ。いや、すごいです。自分の特徴もしっかり出してもらえているのが本当すごい。うれしいです」と笑顔をみせます。

このリアルな描写は、制作チームの取材を基に描かれたものです。

驚かされたのは、片足とは思えないスムーズなペダリング。支えているのは、安定したフォームです。そこから時速50キロ近くにも及ぶスピードが生み出されます。

川本選手の走りを見学した、アニメ制作チームの脚本家は「速いですよね。やっぱり」と話し、片足がないことを指摘されると「そうなんですよ。そこ、びっくりですよ。忘れちゃいますよね、スピードだけ見ていると」と驚いていました。

 

しかし、競技開始当初はフォームが安定していませんでした。

20歳のとき、初出場したリオ大会。自転車がぐらつき、フォームが乱れ、タイムロスにつながってしまいました。

結果は8位。不本意な成績に終わりました。

そこで、上半身で自転車をうまく制御するため、筋力強化に取り組みました。

さらに、左足の残された部分を最大限生かそうと、特注のカップを装着。自転車を挟み込むように力を入れ、安定感を高めようと模索してきました。

「右側に倒れたりするので、それをどれだけ左足で抑えられるかという、自分の中ではそれが大事かなと」。

先月行われた、ロードの日本選手権に出場した川本選手。試行錯誤の成果が現れ、安定感のある走りを見せました。

結果は、見事優勝。東京パラリンピックへ弾みをつけました。

川本選手は「障害があっても何でもできるっていうのはいろんな人に伝えていきたいですし、そのためにはしっかり、いいところを見せたりとか、しっかり結果を持って帰れるような選手になっていきたいなと思ってます」と話していました。

川本選手は幼いころに左足を切断しているのですが、子どものころから自転車に親しんでいたそうなんです。

このように、右足をペダルとひもで固定して、片足でペダルをこいでいたそうです。

片足でこぐ感覚を養ってきたそうなんですが、これ以外にも川本選手はいろいろなチャレンジをしてきました。

こちらは高校野球をしていたときの写真です。

ほかにも走り高跳びなど、どんな競技も片足で挑んでいたそうです。

川本選手の母親は「片足であることに後ろ向きになってほしくない。ぜひ前向きに、ありのままの姿で挑んでほしいと」いう思いを込めて、いろんなことに挑戦させてきたということです。

 

 

自転車競技アニメ“弱虫ペダル”とコラボした
「アニ×パラ」は こちら↓

ページトップに戻る