詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」です。
最近、実際にあった手口を見ていきます。
今回のテーマは「固定電話に対策を」です。
都内での最近の事例はこちら
「高校生が詐欺を防いだ!」
「電話でATMを操作は詐欺」
「月末までが締め切りにご用心!」
「封筒を開けないでに注意」
1月、東京・世田谷区の80代の女性の自宅に息子を名乗る人物から「病院に財布と携帯電話を忘れたので、連絡があったら聞いておいてほしい」と電話がありました。
続いて、病院の職員を名乗る人物から電話があり、「見つかった財布からは中身が抜かれていた」と伝えてきたということです。
すると、再び息子を名乗る人物が「取引先に支払う予定だった金を貸してほしい」と求めてきたため、話を信じた女性は、自宅を訪ねてきた上司の息子を名乗る人物に現金300万円を渡してしまいました。
今回、被害があった世田谷区では同様の被害を防ごうと、4月に警視庁による講習会が開かれました。
講習会では実際にあったさまざまな手口を紹介したうえで、有効な対策として、自宅の固定電話を留守番電話の設定にするなど詐欺グループとの通話を避けることが大切だと呼びかけました。
警視庁玉川警察署生活安全課 中島義文 係長
「ニュースなどで耳にした手口であっても、いざ、自分に電話がかかってくると相手の巧みな話術でだまされてしまう。何よりも固定電話には出ないことが大切」
皆さんへのお願いです…「固定電話に対策を」
詐欺グループはことば巧みにだまそうとしてくるため、電話を直接取るとだまされるリスクが高まります。
自宅の固定電話を留守番電話の設定にすることや、相手の番号を表示する設定にするなどの対策が有効です。