詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。
今回のテーマは「“電話を借りているから声が違う”に注意」です。
ことし9月、埼玉県狭山市に住む80代の女性の自宅に男から電話がかかってきて、「俺だけどわかる?」と言われました。女性が確認のため息子の名前を口にすると、男はそのまま本人になりすまして話を進めます。
しかし、息子の声と違うと思った女性は「何か声が違う」とただしました。すると、男はこう言ったといいます。「上司の電話を借りて電話をしているから声が違うように聞こえるんじゃないか」。
この言葉で女性は相手が息子だと信じてしまいます。しかし、再び男が電話をかけてきたとき女性の夫が出て詐欺だと見抜き、間一髪のところで被害を免れたということです。
今回のポイントはこちら。「“電話を借りているから声が違う”に注意」
犯行グループは身内を装ってあなたにお金を要求してきますが、声までは本人になりすますことができないため、何かと理由をつけてごまかそうとしてきます。電話のせいにすることもあれば病気を持ち出してくることもあり、少しでも変だなと思ったらすぐに電話を切って本人に確認するようにしてください。