詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。今回のテーマは「“会社への電話”にも注意!!」です。
10月、東京・港区にある会社の警備室に会社の役員を名乗る男から電話がありました。
男は、電話を受けた80代の警備員の男性に対し、「携帯電話をなくしてしまった」と伝えてきたということです。
話を信じた男性は、実在する役員の名前を出して本人か尋ねたところ、男は「そうです」と応じたということです。
その後、ふたたび男から電話があり、「カバンはあったが、中に入っていた重要な書類とお金がなくなっている。重要な取り引きに必要なので、200万円貸してほしい。社長には言わないでくれ」と伝えてきたということです。
対応に悩んだ男性が自分の家族に相談し、詐欺だと気がついたということです。翌日、取り引き先の人間になりすまして会社の近くに現金を受け取りに来た63歳の容疑者ら2人が詐欺未遂の疑いで逮捕されました。
皆さんへのお願いです。「“会社への電話”にも注意!!」
警視庁によりますと、詐欺の電話は個人宅の固定電話にかかってくることがほとんどですが、中には、事業所の固定電話にかかってくるケースもあるということです。
「重要な書類をなくした」などと言って、現金を要求するなどしてきた場合は、すぐに電話を切り、警察や身近な人に相談してください。