詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。今回のテーマは「“これ以上の被害を止める”に注意」です。
2月、埼玉県坂戸市に住む80代の女性の自宅に警察官を名乗る女から「あなたの口座から326万円が引き出されました」と電話がかかってきました。
そしてこう続けたといいます。
「これ以上の被害を止めるために口座番号と暗証番号を教えてください。カードも受け取りに行きます」
話を信じた女性は自宅を訪ねてきた男にキャッシュカードなどを渡してしまいましたが、直後に知人に相談したため、現金の被害はなかったということです。
皆さんへのお願いです。「“これ以上の被害を止める”に注意」
具体的な被害額を伝えられ、動揺しているときに「これ以上、被害を増やさないようにできる」と言われると、つい信じてしまうかもしれません。でもそれが詐欺グループの狙いです。警察官や金融機関の職員が暗証番号を尋ねたり、キャッシュカードを預かったりすることはありません。不審な点があれば、女性のように知人や家族、警察に相談してください。