詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。今回のテーマは「“証明書を渡しに行く”に注意!」です。
1月、埼玉県川口市に住む90代の女性の自宅に警察官を名乗る男から電話がありました。
男は「銀行員が逮捕され、持っていた名簿にあなたの名前がありました。口座からすでにお金が不正に引き出されています」と話しました。
さらに、キャッシュカードの交換を持ちかけたうえでこう言います。
「被害に遭ったお金は戻ります。これから証明書を渡しに行きます」
女性はその後、自宅を訪ねてきた警察官を名乗る男から偽の「証明書」を受け取り、その場で2枚のキャッシュカードを渡してしまいました。女性の口座からは60万円が引き出されてしまったということです。
皆さんへのお願いです。「“証明書を渡しに行く”に注意!」
犯行グループは、犯罪の被害に巻き込まれているといううその話であなたを動揺させたうえ、被害を回復できることを示す証明書を渡すなどともちかけ、警戒心を解こうとしてきます。警察官が被害の回復を約束する証明書を渡すことはありません。電話でお金の話をされたら詐欺を疑い、警察や周りに相談してください。