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新型コロナ 抗原検査・抗体検査とは

  • 2020年5月13日

新型コロナウイルスの感染の実態把握をどう進めていくのか。抗原検査とは?抗体検査とは?
PCR検査との違いを感染症に詳しい水野泰孝医師に聞きました。

「抗原検査」と「抗体検査」 PCR検査との違い

PCR検査と抗原検査・抗体検査の違い、メリットとデメリットは?

  • PCR検査と抗原検査は、どちらも病原体を見つける検査。その点では変わりはないが、それぞれメリットとデメリットがある。抗体検査は、免疫があるかどうかを調べる検査。

    ■ PCR検査
    病原体の遺伝子を検出する検査で、精度は高い。一方で、検査に5~6時間と時間がかかる。最近は、検査時間を短くする技術や検査機器も開発されているが、すぐに検査結果が出るものではない。

    ■ 抗原検査
    病原体のタンパク質を見つける検査で、PCR検査に比べて精度は低い。一方で、検査結果が出るまでの時間が短い。
    インフルエンザの診断をするときに、病院などで鼻に綿棒を入れて、検体を採取して調べるのが抗原検査の一例で、インフルエンザでは結果をすぐに医師から患者に伝えることができる。
    また、コストはPCR検査に比べて低く、多くの人が受ける検査としては、メリットがある。

    ■ 抗体検査
    抗体検査は、病原体を見つける検査ではなく、過去にその病原体に感染していたかどうか、すなわち免疫があるかどうかの検査。症状が出てからすぐに検査をしても、免疫ができていないと、陽性にはならない。

抗原検査や抗体検査 どう活用

抗原検査や抗体検査、医療現場の取り組みはどうなるのか。

  • 簡単に検査ができるので、ある程度 普及してくれば、診療所でも検査が可能になると思う。(※当面は新規感染者の多い地域の帰国者・接触者外来や全国の救急救命センターなど)
    ただ、抗原検査は、おそらく鼻の拭い液を採らなければならず、PCR検査と同様に飛まつが飛ぶリスクがあり、感染防御の態勢をしっかりと取らないといけない。検査が仮に広がったとしても、帰国者・接触者外来などを中心に、感染対策ができるようなところで最初は検査をすることになると思う。(※当面は新規感染者の多い地域の帰国者・接触者外来や全国の救急救命センターなど)
    抗体検査は、血液を使うことが多く、飛まつが飛ぶリスクは少ない。比較的検査しやすいと思う。
    抗体検査は、血液を1滴たらし、線が出ているかどうかで免疫があるかどうか、抗体ができているかどうかわかる。

 

抗原検査とPCR検査の使い分けは?

  • 抗原検査は、コストも低くスクリーニング(選別)的な位置づけになると思う。
    多くの患者さんで、症状のある人と疑わしい人に抗原検査を実施して、陽性になれば診断がつく。
    ただ、精度が低いので陰性になったとしても、熱があったり、症状があって、医師が疑わしいと思えば、精密検査としてPCR検査をして確定診断をする流れになると思う。
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