“子どもたちに楽しく歌を知ってもらって、子どもたちが巻き込まれる歩行中の事故を少しでも減らしたい”
そんな思いから2022年春に誕生した交通安全ソング「ててて!とまって!」を使った交通安全の取り組みが、これまで全国18のNHK放送局に(6月21日現在)広がっています。
交通安全ソング「ててて!とまって!」は、歩行中の事故が突出して多い7歳周辺の子どもに横断歩道の渡り方を楽しく身につけてもらうために作られたものです。
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その地域の交通事情に合わせて、各放送局で様々な工夫をしながら伝えています。
伝え方の基本は、「ててて!とまって!」の歌に出てくる、この、手をあげるポーズ。“ててて!ポーズ”と呼んでいます。
ポイントは、横断する時にただ手を上げるのではなく、ドライバーに手をみせるようにすること。令和3年から交通ルールを定めた教則が変わり、信号のない横断歩道などでは、手で横断の意思を伝えるように指導される事になっていることをとりいれています。
私たち首都圏局では、夕方のニュース番組「首都圏ネットワーク」のなかで、この歌にあわせた“ててて!ポーズ”のダンスを番組キャスターがみずから紹介しました。
視聴者のみなさんからのダンス動画も募集し、毎週ご紹介していきました。その一部を下からご覧いただけます。(募集は終了)
NHK新潟放送局でも、番組出演者がみずから踊ってこの歌を伝えています。ダンス動画を制作し、夕方のニュースやSNSなどで発信しました。
上の画像の中央、たすきを掛けた山崎アナウンサーは地元で「交通安全コンシェルジュ」としても活躍しているそうで、地元警察の交通課のみなさんとのコラボでも踊っています。
新潟放送局のみなさんのダンスは▼下から▼ご覧いただけます!
NHKだけでなく、地域の警察や自治体のみなさんに「ててて!とまって!」のダンスを活用していただく機会も増えています。千葉市内では、警察署と地域で活動するチアダンスチームがイベントで一緒にダンスを披露しました。NHK千葉放送局が取材して記事にしています。
さらに、7歳を中心とした子どもたちにより広く気づいてもらうために、子どもたちの目をより引きやすいかたちで伝える工夫も各放送局で行われています。
上の画像はNHKさいたま放送局の「鉄どーもくん」。下の画像はNHK千葉放送局の「ラッカ星人」。(ラッカ星人の横で踊っているのは木下愛季子キャスター(左)と伊藤優キャスター(右))
「ててて!とまって!」を伝えようと、全国の放送局のキャラクターたちも大活躍。
手を限界までグルグルまわして踊る姿は、どれもとってもかわいくて必見ですよ!
オリジナルのキャラクターを生かしたロゴやステッカーをつくって伝えている局もあります。
こちらはNHK津放送局が三重県内向けに放送する夕方のニュース番組の一場面。
津放送局のキャラクター「みうみくん」と「えびニキ」。“ててて!ポーズ”をしているのが みうみくんです。このステッカーは、NHKのイベントや町の交通安全イベントなどで使っているとのことです。
そしてこちらはNHK沖縄放送局のててて!とまって!ロゴのキャラクター。
“沖縄のある名物”をモチーフにしているのですが、何でしょうか?
正解は、沖縄の伝統的なお菓子「サーターアンダーギー」。その名も「さぁたぁちゃん」です!
ちょっとのぞきこんでいる感じのレイアウトが、さらにかわいさを上げていますね!
沖縄放送局では さらに。
“地元の腹話術のキャラクター”と一緒に踊った動画も投稿しました。(NHKサイトを離れます)
全国で様々な工夫をこらしてお伝えしている「ててて!とまって!」。最近は私たちのもとにも「横断歩道で手を見せるように上げている子どもがいた!」というご連絡をいただくことも増えました。
最も交通安全に気をつけるべきは私たち大人だ、という側面もありますが、この歌やキャラクターを通して、大人も子どもも 交通安全を日頃から心がけていただく意識づけになればと私たちは願っています。
お好きな写真を入れたり絵を描いたりして、自分だけの“ててて!”ロゴを作ることができます。