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サーカスで障害者の社会参加を

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まちの未来
ともに生きる
おはよう日本 関東甲信越
神奈川
2019年10月3日

障害や貧困などによって 孤立しがちな若者たちに、『サーカス』の練習を通じて、社会参加を促す試みが世界で広がっています。『ソーシャルサーカス』と呼ばれるこの活動。横浜市のNPOが取り組みを続けています。

《三浦規義ディレクター》   

■障害者と健常者が協力 “ソーシャルサーカス”

月に1度、横浜市で開かれている『ソーシャルサーカス』。身体の障害や知的障害がある12人が参加しました。サーカスの技への挑戦を通してコミュニケーション能力を高め、社会参加につなげたいというねらいがあります。

参加を続けてきた脳性マヒの男性は、大勢の人と体が触れあうアクロバティックな動きを練習してきました。

『楽しかった?』
『(笑顔)』
『楽しかったの、そうなの』

母親は「介助している人たちには、まだ自分の体を委ねる余裕がないのに、きょうはそれができた。関係性ができているサーカスのメンバーとでは、子どもの体の動きが変わるんだな」といいます。

ソーシャルサーカスを主催するNPOの代表・栗栖良依さんは、9年前に病気で足に障害を負ったことをきっかけに、健常者と障害者が協力して作り上げるソーシャルサーカスに取り組みました。

栗栖さんが取り入れたのは、世界的なサーカス集団『シルク・ドゥ・ソレイユ』の手法です。世界中でソーシャルサーカスを展開するノウハウを、講師を招いて学んできました。

「障害のある人たちは、どうしても、 “危ないから やめておきましょう” とか、 “安全に” と守られた世界にとどまりがち。リスクをおかして挑戦することが、その人の限界を超えていくことにつながると思うので、そこに私たちも一緒に挑戦したい」と栗栖さん。

■人生を変えたサーカスとの出会い

ソーシャルサーカスと出会ったことで新たな一歩を踏み出した人がいます。特別支援学校に通う高島尚義さんです。

「やっていて 楽しいと思った。自分の人生を変えた一部でもある」

高島さんは、3歳のとき、知的障害を伴う自閉症と診断されました。

「想定外の失敗とか、思っていたことがこなせなかったとき、彼はすごく落ち込む。その場にいられない、駆け出して パニックになってしまうくらい」と話すのは母親の聡子さん。

学校では、相手の意見に耳を傾けず、自分の意見を押し通すため、友達から敬遠されがちだったという高島さん。仲間と息を合わせて動くことにサーカスで初めて挑戦しました。

「自分の力だけでなくて、ほかの人と支え合いながら、協力の大切さを知りました」

■サーカスで得た自信 社会で生かしたい

少しずつ仲間への興味を持つようになり、技の説明を任されることも増えました。

高島さん「必ず同じ体勢でいかないと・・・」
参加者 「反対が難しい。反対ができない」
高島さん「まずは右手からいってみます」

聡子さんは「『この子 もしかしたら人の表情を読んで動けているかも』と。人に教えてあげる場面になったときに、『もしかしたらコミュニケーション能力が上がっていっているかも』と感じる」といいます。

高島さんは、今年の春から就職活動を始めました。社会に出て、サーカスで得た自信を生かしていきたいと考えています。

「楽しい世界の中に自分で入っていって、楽しんでいくのが これからの目標です」と話していました。

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