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犬や猫が増えすぎて… 「多頭飼育崩壊」実態は

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まちの未来
ともに生きる
首都圏ネットワーク
埼玉
2019年5月17日

飼っていた犬や猫が増えすぎてしまい、生活や地域社会に支障が出る「多頭飼育崩壊」が増えています。相談を受けているNPO法人に密着して、その実態を取材しました。《浜平夏子記者》

■段ボール箱に捨てられた9匹の子犬

4月に宇都宮市の動物園の飼育員が発信したブログが、ネット上で話題になりました。「許さない」というタイトルのブログには、段ボールに入った9匹の子犬が、園の前に捨てられていたことがつづられています。

まとまった数の子犬が捨てられたのは、今回が初めてではありません。半年で3回、合計20匹の子犬が捨てられていました。

飼育員(宇都宮動物園)
「箱ごと揺れるぐらい、子犬たちそれぞれぶるぶる震えていたのですごく印象的で。飼い切れないんであれば、増やさない。増やさないようにするには、どうしたらいいのかということを、本当に、今一度よく考えてほしいなと思うんです」

■60代の飼い主 70匹の犬と生活

多頭飼育崩壊の相談を受けているNPO法人「にゃいるどはーと」の代表、東江(あがりえ)ルミ子さんです。2018年は10件、2019年はすでに3件の対応にあたるなど相談が増えていると言います。この日は、相談を寄せた60代の夫婦の自宅を訪れました。

家の玄関を開けると、餌を待ち構えていた犬たちが、一気になだれ出てきました。

東江さん
「犬たちにとっては、いいか悪いかって2択だったら、もうよくない」

自宅の1階は犬が占領し、夫婦は2階で生活しています。

飼い主の女性です。13年前に番犬として1匹の雌犬を飼い始めました。その後、捨て犬を飼うなどしているうちに繁殖が進み、今は70匹余りに上っています。

飼い主の女性
「かわいいのもあるし、処分もできないっていうのもあるから、そのままになっちゃってと思うんですけど。本当、あっという間でした」

東江さんが部屋を確認すると、新たに生まれたばかりの子犬が、6匹見つかりました。

「これで安全だね。よかったよかった」

この家の飼い主は、仕事や親の介護などに追われて、犬の不妊や去勢手術をしてきませんでした。

飼い主の女性
「対応ミスです、ほんとうに、はい」

東江さん
「よくある『多頭飼い崩壊』の現場ですけど、それにしてはすごく大きい現場。繁殖をストップするのに、雄からだけでも去勢手術ができないかなって、こないだ着手した。ようやく」

■飼い主の高齢化、不妊・去勢手術への理解不足

こうした「多頭飼育崩壊」の背景について、人と動物の関係について詳しい専門家は、飼い主の高齢化や日本人の価値観を指摘しています。

新島典子教授(ヤマザキ動物看護大学)
「高齢の飼い主さんも増えていると思うんですけれども、やはり必要な情報や知識にアクセスできていなかったとしても、自分が飼っている犬猫に、体を傷つけて手術をさせるのはかわいそうであるとか、日本人固有の動物観や死生観といったものも、もしかしたら影響を及ばしているんじゃないかなと私は考えています」

無責任な“やさしさ”の結果起きる「多頭飼育崩壊」。本当のやさしさとはなにか、モラルが問われます。

相談を受けたNPO法人はこの家の20匹余りの雄犬に去勢手術を行うほか、自治体と協力して犬たちを保護するシェルターの開設を目指す方針です。

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