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「医師少数県」埼玉 現場の苦悩と対策

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埼玉
2019年4月18日

国は、全国の都道府県の中で人口あたりの医師の数などが少ない16の県を「医師少数県」に指定することになりました。このうち首都圏では、埼玉、茨城、千葉、群馬の4県が入っています。中でも首都圏でワーストとなったのは埼玉県です。埼玉県の医療現場の現状と、医師獲得に向けた取り組みを取材しました。《右田可奈記者》

■中核病院でも深刻 小児科の医師不足

埼玉県北部と群馬県の一部の地域の医療を担う中核病院です。より重症な患者を受け入れる役割を担っていますが、この病院でも医師不足が顕在化しています。

特に深刻なのは小児科です。4月、常勤の医師が4人から2人に減りました。これまで群馬県の大学病院などから医師が派遣されていましたが、群馬県でも医師不足が深刻で派遣が縮小したのです。そのため夜間の小児救急が週3日しか開けなくなりました。

子どもの診察に訪れた母親
「すごく不安です。夜中に発作が起こった時とか、この辺で診てもらえないというのは」と明かし、別の母親も「もっと先生の人数がいれば、しっかり診てもらえるのかなというのがあったりします」

さらに、低体重などのハイリスクな新生児を診察できないため、早産の可能性がある妊婦の受け入れを制限せざるを得なくなりました。

伊藤博院長(深谷赤十字病院)
「正常分べんじゃない、早産になるとかいう方の場合に受けられるのは、小児科の先生がいないとできないんですね。『ギブアップですね』と簡単に言うつもりは、まったくありません。なんとか小児科の先生を確保したい」

■医大が多い東京都に医師が集中

なぜ医師を確保できないのか。埼玉県の担当者は、医学部のある大学の数が県内に少ないことを原因のひとつにあげています。

川野辺健志主幹(埼玉県医師確保対策担当)
「埼玉県の場合は、医大が私立の埼玉医科大学しかない。医大出身者の方は、そこの医大の付属病院でそのまま研修して、そのままそこで一人前になっていくという要素が大きいと思うので、医大が多い東京都に医師は集中してしまう」

■若手医師に”選ばれる“ために トレーニング施設オープン

そこで埼玉県は、東京などほかの都道府県で学んだ若手の医師に「選ばれる県」を目指すことを打ち出しました。

「魅力のある『埼玉ブランド』を構築しなくてはいけない」

県は2017年、若い医師が自由にトレーニングできる施設の運営を全国に先駆けて始めました。内視鏡検査を模擬体験できる機械や腹腔鏡手術など、およそ100種類の練習機器をそろえました。県内で働く医師であれば無料で自由に利用できます。

「医学の実習で見たんですけど全然違う、シミュレーターですら全然違って」「実際の患者さんを前にすると少し緊張してしまうのでこのように練習できる機械があるといいなと思いました」

先日、研修医をもてなす県主催のパーティーが開かれました。知事がみずから研修医に県内への定着を呼びかけました。

留学支援の制度も始めるなど、地道な取り組みで研修医は年々増え、今年度は最も多いおよそ340人を獲得しました。

研修医
「埼玉は患者さんが僕ら医師を待ち望んでいるので医師をするのは最適な場所だと考えています」

川野辺主幹
「こういうことも、ああいうことも埼玉県はやってくれていて、『それだったら埼玉県に行ってみようかな』と思ってもらえる、若手の医師が、自然と集まってくるような、そういったうまい流れが作れたらいいかなと思っています」

魅力ある取り組みで医師を集めたい。脱「医師少数県」を目指す埼玉県の挑戦は続きます。

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