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御嶽山 山小屋の再開に復興かけて

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防災減災
火山
おはよう日本 関東甲信越
長野
2018年7月23日

58人が死亡、5人が行方不明となった御嶽山の噴火からまもなく4年になります。火口からおおむね1キロの範囲を除いて立ち入り規制は解除されましたが、登山者の数は噴火前の4割にも届いていません。こうしたなか、休業していた山小屋を再開させ、復興を目指そうという女性がいます。

■山小屋の後継者になるため長野に移住

7月1日、御嶽山のふもとで行われた『開山祭』に出席した1人、高岡ゆりさんは、山小屋の再開を目指し、6月、長野に移住してきました。

「今日は開山式だったが、式の間もロープウェイに乗って登山に行く人がいっぱいいた。そういう方が、立ち寄ってくれるよう、いい小屋をつくりたい」

金融関係のシステムエンジニアとして働いていた高岡さんは、趣味の山登りが高じて 仕事を退職。山梨県にある山小屋を手伝うようになりました。去年(2017年)、『御嶽山の山小屋のオーナーが後継者を探している』という新聞記事を読み、すぐさま連絡をとったといいます。

「勢いというか、本当に 何も考えないまま電話した。あとから、『大変だ これは』と。噴火から 人が出入りしていない山小屋の傷みも激しい。これを維持していく責任は大きい」

■噴火の爪痕残る建物を急ピッチで修繕

高岡さんが新オーナーになった『二の池ヒュッテ』は、火口から1キロあまり離れた場所にあります。

8月11日(山の日)までの再開をめざす高岡さん。準備作業は苦労の連続です。食事用の机の表面を覆っているのは、火山灰。山仲間の助けを得ながら、手作業で掃除していきます。噴火以降、ずっと使われていなかったため、建物のあちらこちらの修繕も必要。いくつもの作業を急ピッチで進めています。忙しい日々を過ごす高岡さんですが、不安を感じることも少なくありません。

客室に残るサッカーボールほどの大きさの石。噴火の際、屋根を突き破り落ちてきました。

山小屋のすぐそばにある二ノ池。以前は飲料水になるほど、澄んだ水をたたえていました。しかしいまは、火山灰で濁っています。

噴火の爪痕が色濃く残るこの場所で、山小屋の運営を軌道にのせることができるのか。はっきりとした見通しはたっていません。

「いろいろ問題があることを考えると不安になる。自分がやりたい、楽しんでやれる瞬間と、苦しみを感じる瞬間もある。ずっと、いくつかの感情の中でぐるぐる回り続けると思う」

■御嶽山のために、やれることを一生懸命に

複雑な思いを抱える高岡さん。天気がよい日の夜は、必ず山小屋の外に出ることにしています。星空を見るためです。

「空が広い。ここは」

周囲に高い山がない御嶽山では、山頂付近の眺望が開け、雄大な景色を楽しむことができるといいます。

さまざまな感動を与えてくれる御嶽山。息をのむような光景を目にするたびに、『山小屋の再開は間違っていなかった』という思いを高岡さんは強めています。

「山小屋を誰もやらずに朽ちていくだけでは悲しい。こんないい場所に建っているのに。少しでも地域のために、御嶽山のために、やれることを一生懸命やっていく」と話していました。

高岡さんの山小屋では、登山者の安全を守るため、衛星電話を設置したりするなど、迅速に火山情報を収集するための対応を取っているということです。

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