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遺品の植物を 新たな引き取り手に

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まちの未来
ともに生きる
おはよう日本 関東甲信越
東京
2018年5月10日

社会の高齢化が進む中、遺品の整理をどうするかが切実な問題になっています。処分に困るものの1つが、故人が大切に育てた “庭の植木” や “鉢植え” です。こうした中、見ず知らずの第三者に引き取ってもらう取り組みに注目が集まっています。

■亡くなった母が大切に育ててきたツツジ

岩田栞さんの自宅の庭で目立つのは、高さ2mほどの大きな「ツツジ」。この季節は、鮮やかなピンクの花を咲かせます。実はこのツツジ、3年前に亡くなった母親の春代さんが植えたものです。春代さんは、このツツジを40年間愛情をこめて育て、家族の記念日には、ツツジの横で写真を撮ることが恒例でした。

「母親が、こまめに 切った葉っぱをとったり、水をやったりしていました。だからツツジを大事にしたい。こんなにきれいに咲いているんですものね」と岩田さん。しかし、岩田さんは仕事で家を空けることが多く、管理が難しくなっていました。

■造園業の男性が引き取り手を探す活動を

そこで依頼したのは、都内で造園業を営んでいる山下力人さんです。山下さんは、遺品の庭木や鉢植えなどを預かって、引き取り手を探す活動を6年前から始めています。岩田さんのツツジは、長い年月で太い根を張り巡らせていました。ツツジが傷つかないようにと慎重に掘り起こします。

岩田さんは「なくしてしまうのはちょっと惜しいけど、大事にしていただけるところがあれば、そこでまたきれいな花を咲かせてほしい」と話していました。

預かったツツジは、山下さんの会社の敷地に植え替えられ、引き取り手が見つかるまで管理します。

最近、山下さんのもとにはこうした「遺品の植物を引き取ってほしい」という声が増えているそうで、始めた当初は年に2、3件だった依頼も、10倍に増えました。遺品整理をしたいけど「形見の植物を捨てられない」「大きく育った木の処分は難しい」といった依頼がほとんどです。

「最近はどんどん依頼される件数も増えている。育てていた方が亡くなられたとの話も多くなっているので、なにか時代背景があるのかなと思う」

山下さんは新たな引き取り手を探すため、ホームページなどで植物をアピールしています。岩田さんのツツジは「きれいな花を咲かせる」と書き込みました。

■譲渡会を開催、遺品の鉢植えが新たな持ち主に

4月下旬、山下さんは都内で譲渡会を開きました。預かった80個の鉢植えを持ち込み、「人の手で大切に育てられた」と積極的にアピールして回ります。その結果、55の鉢植えが新たな持ち主に引き取られました。

植物を引き取った人からは「あたたかさというか、ぬくもりを感じます。植物を大事に育てるという思いが伝わってくる感じがします。どんな花が咲くのか 今から楽しみです」という声が聞かれました。

山下さんは「思い入れがある木は なるべく助けて、それによって、木を助けられると知ってもらって、育ててくれた方の思いもつなげていけたらと思う」と話していました。

大切にしていた植物の 新たな引き取り手を探す取り組み。これからもニーズは増えていきそうです。

庭木を新たに引き取る人には、植え替えなどの作業料を負担してもらいますが、植物自体は無料で譲っているということです。

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