MIRAIMAGINE

Menuメニュー
Clip

メニューを開きます

MIRAIMAGINE

Menuメニュー
Clip

メニューを開きます

発達障害の人の運転免許取得 全国に先駆けた支援の取り組み

クリップ
ページを保存しました。画面右上から保存したページを一覧でみれます。
まちの未来
ともに生きる
首都圏ネットワーク
栃木
2018年1月24日

学習に時間がかかったり、コミュニケーションがうまく取れなかったりする発達障害。免許を取って車を運転することに法律上、問題はありませんが、教習所での実技や授業についていけず、あきらめるケースもあるといいます。

こうした人たちの運転免許の取得を支援して社会参加につなげてもらおうと、全国に先駆けて取り組む自動車教習所が栃木県にあります。

発達障害がある人たちの運転免許の取得を支援しようと、全国の5つの自動車教習所が、2018年春から新たな教習のプログラムを始めることになり、担当者向けの講習会が開かれました。

東京・港区で1月23日(2018年)に開かれた講習会には、全国5つの自動車教習所が参加しました。発達障害の人が免許を取って運転することに法律上問題はありませんが、学習に時間がかかったり、コミュニケーションがうまく取れなかったりして、教習所での実技や授業についていくのが難しいケースもあるといいます。

講習会では、開催を呼びかけた栃木県鹿沼市の教習所の担当者が、福祉の専門家を配置し一人一人の障害にあわせて個別にサポートしていることや、発達障害がある教習生と接するための指導員の研修方法などについて説明しました。

講習会に参加した教習所の社長は「(発達障害のある人)みなさんの社会進出の手だてとして教習所を使ってほしい」と話していました。

開催を呼びかけた鹿沼市の自動車教習所は、全国に先駆けて発達障害のある人たちの支援を進めてきました。その取り組みを取材しました。《北村基記者》

■福祉の専門家が発達障害のある教習生を指導

栃木県鹿沼市にある自動車教習所です。通常の授業のあとに個室で補習が行われています。

発達障害のある教習生に、コーディネーターと呼ばれる福祉の専門家が模型やイラストを使って説明します。

「追い越しをしやすくしてあげるために、できるだけ青い車は左に寄ってあげます」

東京都内から電車を乗り継いで通う高校生は、文字を読むのに人より時間がかかる障害があります。その高校生は「ものすごくわかりやすいです。そうやって補習をやってもらえると安心です」と笑顔で答えました。

■教習所が大学と連携してプログラムを導入

教習所が大学と連携して、このプログラムを導入したのは6年前です。卒業をあきらめる教習生の中には、発達障害が原因の人もいるのではないかと考え、社会参加につなげてもらおうと始めました。

鹿沼自動車教習所の古澤正已社長は「能力がないんじゃなくて、条件が整わないから免許が取れないんだって理解したんです。なにか支援をすれば取れるのではないか」と説明します。

■実技では指導員が丁寧な言葉遣いで説明

実技でも、教習生一人一人にあわせて対応しています。この高校生は自分を否定される言葉に強く反発してしまう傾向があるため、指導員が丁寧な言葉遣いで説明します。

「そうそうそう、いい感じ。向こうの方に向かって行くんだよ。一回止まってみて。車の左側はこれだけ空いているんです。まだ余裕があるので、もう少し左に入っても大丈夫です」

さらにコーディネーターも同乗し、指導員の説明をメモにして、車から降りたあとすぐにアドバイスします。

「右側を空けられるように、速度がもう少しゆっくりだといいかもしれない」

■免許を取得して1人でも外出できるように

これまでにこのプログラムで免許を取った人はおよそ130人。12月に教習所を卒業した高校生です。この高校生は言葉の理解に時間がかかる障害があり、何をするにも母親と一緒でした。

しかし、免許を取ってからは1人でも買い物に出かけられるようになりました。高校生は「自信がすごくついたと思います。今まで勉強はまったくできなかったけれども、学科試験は一発で受かったので、やればできると思えたので、すごくうれしいし、いい体験だったと思っています。ほかの人たちにも免許をぜひ取ってほしいと思います」と話しています。

鹿沼市の自動車教習所に続き、講習会に参加した5つの教習所でも2018年4月以降、順次、新たなプログラムを始めることにしています。

いちごどーもくん宇都宮放送局ホームページ別ウィンドウで開く

関連のページ

首都圏NEWS WEB 関連記事

人気のページ

Twitter公式アカウントで更新情報をチェック

@nhk_shutoken

別ウィンドウで開く

※NHKサイトを離れます