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純粋に体を見てもらいたい パラカルチャーの挑戦 森田かずよ×香取慎吾 #1

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五輪・パラ
パラスポーツ
金曜イチからスペシャル
2017年11月24日

森田かずよさんと定行夏海さん(ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017)

東京でパラリンピックが開かれる2020年に向け、パラスポーツの魅力をより楽しく新鮮な形で伝えようと制作した金曜イチからスペシャル「カル×パラ」。パラリンピックをテーマに絵を描くなどアートの面からパラスポーツを応援している香取慎吾さんとダンサー・森田かずよさんとの対談の模様を、3回にわたってたっぷりとお伝えします。

香取:よろしくお願いします。はじめまして。
森田:はじめまして。あっ、はい。
香取:香取慎吾です。
森田:はい。すごい大きい方だなと思って。
香取:森田さん、同い年ですね。
森田:そうですね。同い年です。
香取:先ほどリハーサル見させていただきました。
森田:はい、ありがとうございます。
香取:きれいでした!
森田:あ、ほんとですか。とてもうれしいです。

香取:カウント取りづらそうなカッコいい音で。
森田:はい。たぶん、まだカウントを取れてないと思います。
香取:へえ。
森田:だいたいここにこの音がはまるなというのを計算しながらやってて、きょう、ずっと見ていただいたのはだいぶ速かった。ああっと思って。
香取:そうなんだ。
森田:はい。
香取:じゃ、微調整して、ヤバい、いま速いと…
森田:いま速いって思いながら。
香取:ああいう音楽、踊りが多いんですか。
森田:どちらかというとそうだと思います。もちろんカウントにきっちりはめて踊ることもしていたこともあるし、してますが、ああいうことが多いですね。なので、少しでもバランスとかお互いの息が合わないとずれていってしまったり、日によってすごくばらつきがあったりするので、それをできる限りなくして、なくすレベルまで高めていきたいなとは。

■義足で踊るということ

香取慎吾さん 森田かずよさん

香取:ふだんの生活は義足をしてるんですか。
森田:はい。義足、こういう状態ですね。いま、これが…お見せしようかしら。こういう義足をはめていて、たぶん見ていただいた本来の足はこの中にあるんですけど、義足といっても、いわゆる切断の人のね、ここから足がない人の義足とは少しちょっと違っていて、私は足があるタイプの、だから補装具というか義足というか、ちょうど中間のあたりにいるものなので、こういう形のものをはめてふだんは歩いています。
香取:ふーん。それ、踊るときに義足をしないで踊ることも今までもあるんですか。
森田:そうですね。2012年ぐらいから、外した振付も、外して踊ったりすることもするようになりました。
香取:つけて踊る?
森田:そうですね。私の中で…つけるのと外すのは2つの体があると思っていて。
香取:ほんとですよね。
森田:ぜんぜん体性が違うんですよ。バランスの取り方も違うし、重心も違うし、本当に2つの体があるので、それを一回振りにしたいなと思って作った作品が2012年にあって、そこからだんだん外して踊ることがちょっと楽しくなってきて。
香取:その両方がひとつの作品ってあるんですか。
森田:あります、あります。
香取:へえ。踊りながら外したりつけたり?
森田:はい。「アルクアシタ」という作品があって、それは外すところも全部見せた作品です。
香取:へえ、そうなんですね。
今回の演技のいちばんの見どころはどこですか。
森田:そうですね。今回は、2人で踊っているので、2つのまず体があるということと、「溶けあうところ」というタイトルが付いているので、2人が一緒になって溶けあっていたり、また、個々の体で個々のものが見えていたり、そういう2つの合わさったり合わさらなかったりという、その微妙なところが見せられたらいいなとは思ってます。

香取:ああ…感じましたよ。
森田:ほんとですか。うれしい。
香取:こういうふうに乗っかって、あそこきれいですよね。
森田:はい。そうですね。
香取:そのあとの、でも膝が、森田さんの足がこう入ってて…
森田:はいはいはい。最後の。
香取:あそこ、緊張感あるところなんだけど、それが見えないように、きれいにいかないといけないから、難しそうだなと。
森田:そうですね。でも、だいぶ、ああ、ここが自分は気持ちいいとか、きれいに見せれるとかっていうのはちょっとわかってきたので、そこは存分に見せれたらなとは。
香取:信頼関係というか。本当に息が合わないとできないことですよね。
森田:うん。そうですね。彼女(定行夏海さん)とパラトリエンナーレ前からお知り合いですし、すてきなダンサーだというのはよくよく知ってますけど、2人でというのはやっぱり初めてだったので、どうなるかなって思ってました。でも、彼女、非常に柔軟性がとてもあるダンサーだと思うし、でも、最初、振付が始まって2日3日って、ほんといろんなことやったんですよ。いま、彼女に倒れ込む振りがあると思うんですけど、あれも本来は、もっと振り回したりとか、いろんな実はアプローチをして、最後はあれになったんですけど、やっぱり、彼女を信頼しないとあの倒れ込みはもうできないんですよ。
香取:できないようなのがいっぱいあった。
森田:ほんとできないんですよ。すごい怖いので、最初はすごい怖かったんですけど、もう、彼女は絶対受けとめてくれるという確信が生まれたので、そこからはだいぶ、私がたとえふっと、この時とかもまだ危ないんですけど、でも、彼女は絶対離さないという信頼があるので、その辺の恐怖心はだいぶやわらいだ感じがします。

■世の中にはいろんな体を持った人がいる

香取:振付を自分でするときもあるんですか。
森田:あります。
香取:今回は振付師…
森田:はい、今回はソンシリー・ジャイルズというアメリカの振付師の方でしたけど、はい、自分で振付を作ることもあります。
香取:森田さん、いつから踊ってるんですか。

森田:そうですね。もともと、私、お芝居、演劇をやって、ミュージカルに憧れて、ジャズダンスとかバレエとかレッスンは受けてたんですけど、もちろん現状の中にいるとぜんぜんできないのが当たり前みたいなところにいて、どうしたら自分のダンスになるかなとか、自分で踊るってどういうことかな、というのをちゃんと考えだしたのは10年ぐらい前からですね。それまでは、レッスンには行ってたけど、体づくりのために行ってるという感じで、まだ何が自分ができるとかよくわからないままレッスンを受け続けていたときでしたね。
香取:女優さんっていう一面も持っているんですよね。
森田:はい。一応お芝居もやっています。はい。最近はダンサーの顔してますけど。
香取:へえ。
森田:最近はダンサーの顔、そうなんですよ。お芝居もやってます。
香取:いろんなことを挑戦していく中で、どういう思いで取り組んでいるんですか。
森田:うーん…なんでしょうね。私は、まあ、もともと障害があるから表現活動、特に舞台とか、いわゆる人前に立つという表現の活動ができるのかがわからなかったし、できないと思ってる人のほうがたぶん多かった。いまもわからないけど、でも、たぶん、いろんななんかやり方を工夫とか、いろんな見せ方で、いろんな表現の仕方があるということを自分の体をとおしてチャレンジしてみたいなと思ったことが、まず、それがたぶん一番だと、いまもたぶん、それをし続けてる感じだと思うんですよ。

香取:子どものころは?
森田:子どものころは、何にになりたかったんだろう。わからない、覚えてないな。あんまり、ころころ変わってました。
香取:でも、そんな、舞台に立ってとか、自分の体で表現したいというのが小さいころからあったのか、そこまでいけてなかった時代もあったのか。
森田:そこまでいけてなかったと思いますね。たぶん、高校のときに見たミュージカルが結構きっかけにはなったので。
香取:へえ。今回の踊りもそうだし、ダンスもそうだし、ダンサーとしての活動の中で、どういうことを伝えたいですか。
森田:うーん、そうですね。まず、純粋に私は体を見てもらいたいと思っていて、人はすごく違う体を持っているというのは当たり前のように感じてるけど、なんか、その個体差が私たちはあるのでより一層ね。で、そういういろんな体を持っている人がいるという、この世の中に、ということをまず見てもらえたらいいなと思っていて、私が作品を作るときは、別に障害とかそんなことを思っているわけではなくて、違うということと、想像力をかきたてるように見せることができれるかなって、どんなときも、それはお芝居であろうとダンスであろうと思っていて、そういうことを少しでも見てる人が考えられるようなことをずっと訴え続けていきたいなと思ってます。

■振付は道案内のような感じ

香取:さっきリハーサルを見させてもらいながら、振付、どうやってやってるんだろうなと思って、振付師の方がこうしてくださいといっても…
森田:ああ、そうですね。
香取:一緒じゃないじゃないですか。
森田:そうですね。そのとおりです。
香取:森田さんとおんなじ体の人もいないんですよね。
森田:はい、そうですね。
香取:それぞれちょっとずつ体が違う中で、そこって僕の中に今までなかったので。
森田:ああ、おもしろいですね。

香取:僕らが振付するときって、「こうでしょう」「違う、角度がもうちょっとこう」とか。
森田:この角度でこう、ここがこう…そうですね。わかります、わかります。はい。なんか、これはソンシリーじゃなくて私の振付をするときがそうなんですけど、なんか、道案内みたいな感じなんですよ。「ここの角を曲がってここに行くんだけど、こう行ってもいいし、こう行ってもいいし、最終的にここにたどり着いてね」みたいな振付の仕方を、私は、自分はしてるかなと思っていて、違うというのがもちろんそうなので、私は、人に振り付けるときも、自分もそうですけど、そこから自分がどう見えていくかというのをできるかぎり客観視をしていって振りをつけることは多いんですね。どう見えているかとか。ソンシリーは、振付をきっちりきっちり細かいことを言うんですけど、でも、アプローチをすごく言ってました。「こういうアプローチでこういって、こう紡いでいくの」みたいな。たぶん、いわゆる振付の形みたいなのとはもしかしたら少し違う方法なのかもしれません。
香取:でも、2人でね、ひとつになってましたよ。
森田:あっ、うれしい。そこが一応到達のしたいところなので。

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