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魚が泳ぐ清流を再び 栃木・男鹿川~関東・東北豪雨から2年

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まちの未来
地域の選択
おはよう日本 関東甲信越
栃木
2017年9月8日

関東・東北豪雨から2年。
栃木県北部を流れる『男鹿川』は、関東随一の清流として知られてきました。
しかし、2年前(2015年)の豪雨で甚大な被害を受け、その姿は一変。魚も姿を消してしまいました。その川に再び魚を呼び戻そうとする活動を追いました。

■豪雨の影響で魚が姿を消してしまった男鹿川

「この辺は、ヤマメとイワナのいい釣り場で。こういう現状を見るとつらい」というのは、男鹿川を長年管理している、地元漁協(おじか・きぬ漁業協同組合)の石山成典さん。

かつては、関東屈指の釣り場として人気だった男鹿川。
天然のイワナやヤマメを求めて全国各地から愛好家が訪れていました。

しかし2年前(2015年)、豪雨が襲います。
至るところで土砂崩れが発生し、大量の土砂が川に流れ込みました。
その結果、環境が激変。魚がほとんど姿を消してしまったのです。

石山さんにとって、男鹿川は子どもの頃から慣れ親しんだ大切な場所。
かつての姿に戻したいと、この2年間、活動を続けてきました。

「魚がすめるような状況を、少しでも作りたい。やれることをやるしかない。何もしなきゃ それで終わりになってしまう」

■手作業で倒木を撤去、本来の川の姿をめざす

活動が始まったのは豪雨の3か月後、2015年12月。
地域の人はもちろん、県外の釣り愛好家など、40人がボランティアで集まりました。

手がけるのは、人気の釣り場のひとつ、およそ1キロの流域です。
まずは、倒木などを撤去。
渓流には重機が入れないため、すべてを手作業で行わなければなりません。

次に始めたのは、 “石” を入れる作業です。
水の流れに変化を付け、本来の川の形をめざします。

石があるところには、魚が隠れたり、エサとなる水生昆虫が付いたりするのです。

「ちょっとやっただけでだいぶ変わってきた。自然の川に近づく」

■活動の成果が実り、放流したヤマメが産卵

2016年の秋。
魚が産卵するこの時期、石山さんたちが新たに行ったのが “産卵場” 作りです。
川底にこぶし大の石を敷いて、その上に細かい砂利を乗せていきます。

砂の中に産み落とされた卵は、こぶし大の石の隙間に入りこみます。
こうすることで、増水などでも流されにくくなるのです。

最後は、卵を持ったヤマメを放流。
1か月後、確認しただけでも卵が600個も産み落とされていました。

■地元の小学生たちもヤマメの稚魚に興味津々

そして2017年8月。
地元の小学生向けに、男鹿川に親しんでもらうイベントが2年ぶりに開かれました。

「ヤマメの子ども。ことしの春生まれたの」

石山さんが見てもらいたかったのは、ここで久々に生まれた稚魚。子どもたちも興味津々です。

■みんなが楽しめる川になるように今後も活動を継続

石山さんたちは、みんなが楽しめる川になるように、今後もさらに活動を続けていくつもりです。

「われわれには、今やっていることぐらいしかできない。石を入れても、増水すると流される。石を入れては流されて・・・いたちごっこのようになってしまうけど、やればやったなりの効果は出てくる。地道なことを続けていきたい」と話していました。

一時は魚が消えた清流。かつての姿を少しずつ取り戻しています。

男鹿川は、今なお多くの場所で被害の爪痕が残っています。
石山さんたちは、今後、少しずつ活動のエリアを広げていく予定です。

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