中江有里のブックレビュー 6月

  • 2019年6月12日

地理的にも社会的にもかけ離れた3人の女性が「髪」でつながる全世界で話題の小説、生物学者が綴る心温まるエッセイ、鳥と人間の意外な関係に迫った文化誌。中江有里さんオススメの3冊!

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【番組で紹介した本】

『三つ編み』
著者:レティシア・コロンバニ
訳者:齋藤可津子
出版社:早川書房

3つの大陸、3人の女性、3通りの人生。唯一重なるのは、自分の意志を貫く勇気。
逆境を生きる3人の女性が「髪」を通して結びつく物語。
世界32か国で翻訳が決まった今話題のフェミニズム小説。

中江さんポイント
3人の女性たちの不運や試練に見舞われながらもそれを乗り越えようと奮闘する姿、重圧から抜け出し、自由に向かって自分の人生を変えようと懸命にもがく姿に共感。

『鳥と人間の文化誌』
著者:奥野卓司
出版社:筑摩書房

芸術、食、信仰、科学など古くから現代に至るまで人間と深く密接な関わりを持ってきた鳥。
知られざる人間と鳥の関係を歴史とともにたどる一冊。

中江さんポイント
学術的ではあるが難しすぎず読みやすい。
鳥と人間が多方面にわたってこんなにも深く関わっていたのかと、知らなかった新しい発見がある。


『わたしの すきな もの』
著者:福岡伸一
出版社:婦人之友社

生物学者の著者が少年時代から触れてきた昆虫から、思い出の場所、仕事の愛用品や好きな食べ物まで、それらと出会ったときの驚きやとっておきのエピソードが詰まったエッセイ集。

中江さんポイント
心が洗われるような純粋で優しい語り口が魅力。身近なものが、自分を変える大きなきっかけになったり、忘れられない思い出になったりするんだなと共感する。生物学者ならではの細かい視点にも注目。
 
【案内人】
☆女優・作家 中江有里さん

1973年大阪生まれ。89年芸能界デビュー。
2002年「納豆ウドン」で第23回BKラジオドラマ脚本懸賞最高賞受賞。
読書家としても知られ、NHK-BS「週刊ブックレビュー」で長年、司会を務めた。
近著に小説「ティンホイッスル」(角川書店)、「わたしの本棚」(PHP研究所社)、「残りものには過去がある」(新潮社)など。

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