豊洲市場から旬の食材を紹介します。肉厚でコリコリとした食感が特徴の「イシカゲ貝」と、秋の味覚の代表格のひとつ「柿」です。
イシカゲ貝は、丸くて、縦線の入った茶色っぽい見た目をした貝です。
スーパーなどでは殻の状態ではなく、むいた状態で売っていることが多いです。
むき身は、黄色くて、ぷっくりしたトリ貝に似ています。甘みの強い貝です。
イシカゲ貝は、平成になって養殖技術が発達して、流通量が増えました。それによって知名度もどんどん上がってきました。旬は、7月~10月ぐらい。いまが最盛期で一番おいしい時期です。
■見極めのポイント
・動いているのは鮮度がいい証拠。
・動かないときは、身の厚み、殻の厚みを見る。
※なるべく甲が高く、厚いもの。持ってみてずっしり重たいものが、身がぎっしり詰まっていておいしい。
むいた状態のおいしいものの見分け方は…
・身がぷっくりしているもの。
・鮮度がいいと、殻の状態と一緒で動く。
・鮮度が落ちてくると、この黄色い部分がはがれて白くなるので、きれいな黄色いものがおすすめ。
■おすすめの食べ方
『刺身』
やはり一番のおすすめは、生で刺身です。
いましか感じられない風味、コリコリした食感を味わえます。
生が苦手な人は火を通す食べ方もあります。
おすすめは…
湯通し・バター炒め・アヒージョ
食感は、生よりやわらかい感じになります。火を通すと甘さが引き立ちます。
■イシカゲ貝の紹介
豊洲水産市場 仲卸 渡辺玄太さん
「おいしい時期が限られるイシカゲ貝です。いまが旬なので、ぜひ旬のうちに召し上がってください!!」
■特徴
柿は日本では古くから栽培され親しまれてきています。
その品種も地方によって様々な品種が見られます。
代表的な品種は、「富有(ふゆう)」「平核無(ひらたねなし)」「刀根早生(とねわせ)」などです。比較的暖かい気候を好むため、関東から西の地域で栽培が盛んです。
■見極めのポイント
・張りがあって、オレンジ色の色味があるもの。
・持った時にずっしりと重みを感じるもの。
・へたの部分と実の部分がぴったりとくっついているもの。
※へたの部分が浮いているものは、成長途中でバランスが崩れている可能性もありますので、味にムラがないものを選ぶ、おいしいものを選ぶ際には、へたが実にぴったりとくっついているものを選ぶようにしましょう。
■保存方法
柿は比較的かたいものでも2~3日してくると熟してきますので、冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。
その際はペーパータオルに柿を1つずつ包んでいただいて、ポリ袋に入れてヘタが下になるようにして保存するようにしましょう。
ポリ袋に入れて野菜室で保存した柿は1週間ほど日持ちがします。
■おすすめの食べ方
『柿とサーモンのマリネ』
<材料>
・柿 … 1/2個
・たまねぎ … 1/4個
・パプリカ … 1/4個
・サーモン … 4切れ
・細ねぎ … 適量
<マリネ液>
・レモン汁 … 大さじ1
・砂糖 … 小さじ1/2
・ごま油 … 大さじ1
・塩 … 適量
・こしょう … 適量
<つくり方>
1.柿、たまねぎ、パプリカ、サーモンを食べやすい大きさに切る。
2.レモン汁、砂糖、ごま油を混ぜ合わせて、塩とこしょうで味を調える。
3.すべての材料を合わせてお皿に盛り付け、刻んだ細ねぎを散らしたら完成。
『柿のハニーマスタードサラダ』
<材料>
・柿 … 1/2個
・アボカド … 1/2個
・ヨーグルト … 大さじ1
・はちみつ … 大さじ1
・粒マスタード … 小さじ1
・塩 … 適量
・こしょう … 適量
<つくり方>
1.柿は6~8等分のくし形に切る。
2.アボカドは一口大に切る。
3.ヨーグルト、はちみつ、粒マスタードを混ぜ合わせ、塩とこしょうで味を調え、柿、アボカドとやさしくあえて、お皿に盛り付けたら完成。
■柿の紹介
豊洲青果市場 卸 渡瀬智彦さん
「これからますますいろいろな産地からいろんな種類の柿が出てきます。みなさんも、ぜひお召し上がりください」