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いま旬市場 甘くて酸味もある「デラウエア」・焼くだけでおいしい「干物」

  • 2022年7月22日

豊洲市場から旬の食材を紹介します。甘みがしっかりとしていて、酸味もちゃんとある「デラウエア」と、焼くだけでおいしく、便利な「干物」です。

デラウエア(山形県産)

■特徴
初夏に入荷する種なしブドウで、初夏~夏にかけて出回る果物です。
巨峰やシャインマスカットなどの高級なブドウに比べると、手ごろな価格でお買い求めいただけることから、広く親しまれているブドウです。

ブドウの粒は、小さめですが甘みが強く、しっかりとした酸味もあり、皮も薄く食べやすいことから、お子様からご年配の方まで人気のあるブドウです。

■見極めのポイント

・皮にハリとツヤがあるもの。
・色が赤紫色で濃いもの。
・軸の色が枯れていなくて緑色がしっかりしているもの。
・鮮度の良いものは、皮の表面にブルームという白い粉のようなものが付いています。このブルームは、ブドウの実が乾燥したり、病気にならないように、ブドウ自身が分泌しているものなので気にしなくて大丈夫です。

■保存方法
基本的に長期保存ができる果物ではないので、食べきれる量を買ってきて、なるべく早めに食べましょう。
保存する際は、室温も上がってきているので、パックごとポリ袋に入れて野菜室に保存します。
万が一、食べきれない場合や長期保存したい場合は、皮を剥かずに保存用の袋に入れて、冷凍保存もできます。
フルーツアイスとして凍ったまま味わう、ヨーグルトなどと合わせても良いです。

■おすすめの食べ方


『デラウエアの炭酸ゼリー』

<材料>
・デラウエア … お好みの量
・炭酸水(加糖) … 280ml
・粉ゼラチン … 5g
・水 … 大さじ2

<つくり方>
1.粉ゼラチンに水を加え、ふやかし電子レンジで20秒加熱しゼラチンを溶かす。
2.(1)と常温の炭酸水、皮をむいたデラウエアをやさしく混ぜ合わせる。
3.コップなどの容器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めたら完成。
※バットなどを使って冷やし固めて、フォークなどで、ゼリーを軽くつぶしてから盛り付けるとクラッシュ感のある見た目になる。


『デラウエアソース』

<材料>
・デラウエア(皮付きのまま) … 50g
・砂糖 … 小さじ2
・レモン汁 … 小さじ1

<つくり方>
1.皮付きのままのデラウエア、砂糖、レモン汁を耐熱容器に入れレンジで1分~1分30秒加熱する。
2.ボールの上にザルを置き、やさしくこす。
3.粗熱が取れたら完成。
※チーズやアイスクリームに合わせると鮮やかで華やかな演出ができる。


■デラウエアの紹介

豊洲青果市場 卸 渡瀬智彦さん
「濃厚な甘さのデラウエア。酸味もしっかりあっておいしいです。この夏にみなさんぜひお召し上がりください」

イサキの干物・アナゴの干物

◆イサキの干物(長崎県産)◆

夏になると脂がのってくる白身魚で、“夏場に脂をのせてくる白身”は大変貴重な魚です。
イサキの干物は、生の塩焼きより無駄な水分がない分、味が凝縮していておいしいです。

■見極めのポイント

・全体的に丸みをおびたもの。
・身が厚いもの。
・背の部分(骨の上の部分)に脂がのっているので、ここが白いものを選んでください。

■おすすめの食べ方
『イサキの干物の酒蒸し』

<つくり方>
1.イサキの干物を軽く水洗いして残っているウロコなどを落とす。
2.フライパンにイサキの干物と酒を入れ、ふたをして両面を蒸し焼きにする。
3.粗熱をとったら、身をほぐし器に盛りつけ、大根おろしを上にのせる。
イサキは骨が多いので身をほぐすときに丁寧に取り除くと食べやすい。
酒蒸しにすると普通に焼くより、身がふっくらする。
しょうゆやポン酢をかけてもおいしい。


『イサキの干物の酒蒸しを使った混ぜごはん』

<つくり方>
1.イサキの干物の酒蒸しとごはん、白ごまを混ぜ、塩ひとつまみとしょうゆをひと回ししてよく混ぜる。
白ごまとしょうゆの香りにイサキのうまみと適度な塩味でこれだけでもおいしく食べることができる。


◆アナゴの干物(島根県産)◆

島根県大田市で一日漁というものが行われているのですが、早朝に港を出て、夕方に水揚げする漁の魚です。
刺身でも食べられるぐらい鮮度バリバリのアナゴなので、干物にすると、もちろんおいしいです。

■見極めのポイント

・身が厚いもの。
・身がピンクがかったものは、鮮度のいい証しです。

■おすすめの食べ方
『アナゴの一夜干しのオリーブ油漬け』

<つくり方>
1.フライパンにペーパータオルでサラダ油をのばし、一口大に切ったアナゴの干物を並べる。
2.両面をきつね色の焦げ目がつくまで焼く。
3.焼けたアナゴの干物を煮沸消毒した瓶の中に入れ、スライスしたにんにくと種を取り除いたとうがらしを混ぜ、オリーブ油を浸る程度に入れる。
おつまみとしてそのまま食べてもよし、パスタとあわせてペペロンチーノにするもよし、フランスパンにのせて食べてもよし。


『アナゴの一夜干しのバターじょうゆ焼き』

<つくり方>
1.フライパンにペーパータオルでサラダ油をのばし、一口大に切ったアナゴの干物を並べる。
2.両面をきつね色の焦げ目がつくまで焼く。
3.バターを落として、アナゴと絡ませる。
4.火を止めて、しょうゆをひと回ししてなじませる。
バターじょうゆの風味とアナゴの味わいがクセになってごはんが進む。


『アナゴの一夜干しの天ぷら』

<つくり方>
1.アナゴの干物に衣をつけ、180℃に熱したサラダ油でこんがり揚げる。
生のアナゴを使うと下処理などが大変だが、干物だと熱をいれるだけで食べられるように処理されているので、簡単に作ることができる。

 

■おいしい干物の焼き方
村山さんのおすすめは“フライパン”を使うこと。
フライパンが温まったら、フライパン用のアルミはくを敷きます。
干物は皮の方から焼いてください。
中火で5~6分ほど。焦げ目がついたらひっくり返します。
※普通のアルミはくを使う場合は、一度クシャクシャにしてから広げて使うと、干物がくっつきにくいです。


■干物の紹介

豊洲水産市場 仲卸 村山浩三さん

「夏が旬のイサキの干物とアナゴの干物、酒のあてにもごはんのおかずにも最高です。みなさん、たくさん召し上がってください」
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