暮らしに欠かせないせっけん。新型コロナの影響でせっけん類の売り上げが増加。ギフトとしても人気となっています。
そんななか、注目されているのが、まるで宝石のように美しい光沢を放つ、「宝石せっけん」。おうち時間が増えたこともあり、宝石せっけんづくりは、ちょっとしたブームに。
その作り方を宝石せっけんづくりの達人、松崎ひさ子さん(※崎はたつさき)に教えてもらいます。
<準備するもの>
・グリセリンソープ(密閉袋で作る場合) … 200g
・グリセリンソープ(プリンカップで作る場合) … 180g
・カラージェル … 適量
・エッセンシャルオイル … 適量
・マイカ(金やパールのパウダー) … 適量
<つくり方>
1.グリセリンソープを細かく切り、弱火から中火(IHヒーター400W)で溶かします。
★小さく切った方が均等に熱が伝わり、きれいに溶かすことができます。
2.溶かしたせっけんを50gはかり、紙コップに入れ、色(今回はピンク)をつけます。少しずつカラージェルを入れて、好みの濃さになるように調整していきます。
★この時できた色が、そのまま完成と同じ色になるので、重要です。
3.香りをつけます。溶かしたせっけん50gに、エッセンシャルオイルを5滴ほど加え、割りばしでよく混ぜます。同様に(2)、(3)を別の色でも行います。
★今回使うのは、3色。そのうち、2色が、同系の薄い色と濃い色であれば、色がまとまります。
4.冷蔵庫で15分を目安に冷やし固めます。
5.しっかり固まったものを紙コップから取り外し、小さくカットしていきます。
6.カットした3色のせっけんのパーツを密閉袋に入れ、マイカ(金色のパウダー)をマドラースプーン1杯分、全体によくまぶします。出来上がった時の配色を考えて、パーツの位置を決めます。
7.(6)に溶かしたグリセリンソープ(50g)を流し込みます。パーツがしっかりつくように、ぎゅっと力を入れて、整えていきます。※熱いので、密閉袋をペーパータオルなどで覆って行ってください。
★袋の端に集めるようにするのが、美しく作るポイントです。
8.形が決まったら、再び冷蔵庫に入れ、15分ほど固めます。
9.固まったら、包丁でお好きな形にカットして完成。
・難易度が少し高め!色を3層に分けて作ります。
・密閉袋で作った宝石せっけんをカットした際に出た「端材」を使います。
<つくり方>
1.マイカ(パールのパウダー)(適量)をグリセリンソープ(30g)に溶かしておきます。
2.1層目。プリンカップに端材を入れ、そこに溶かしたグリセリンソープを注ぎます。固まる前に(1)を注ぎ、割りばしで少し押し込みます。
★こうすると、より自然なグラデーションと美しさが生み出されます。
3.2層目になるグリセリンソープに緑色を入れ、(2)に入れます。割りばしで、押し込むようにして、境目が自然になるようにします。
★下の層の表面に膜が張ったタイミングで入れるのがポイント。固まりすぎてから入れるとはっきりとした層になり、不自然な仕上がりに。
4.3層目は青。グリセリンソープに青色を入れ、同様に(3)に入れていきます。
★紫を少しだけ入れると、くすみ感が出て宝石らしくなります。
5.冷蔵庫で15分ほど、しっかり冷やし固めます。
6.固まったら、カップから取り出し、カットして完成!
松崎さん
「美しく作るポイントは色を調整するところ。カットも、とがらせて石のようにすると、より原石風になると思います。コツさえつかめれば、誰でもおうちで簡単に作ることができますので、ぜひ、いろんな色や香りで作ってみてほしいです」
◆VTRゲスト
日本デザイン石けん協会代表理事
松崎ひさ子さん