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きじまりゅうたの新生活応援 料理をはじめる君へ“はじめてレシピ”

  • 2022年4月20日

春から1人暮らしを始める大学生、新社会人のみなさん、はじめて料理をはじめるあなたへ!料理研究家のきじまりゅうたさんが贈る、“はじめてレシピ”をご紹介します!
ことしは冷凍食品などの加工品の値上げも相次いでいるので 自炊は節約にも!
最低限あれば良い調味料やおすすめの節約食材などもご紹介します!

その1「最低限の調理器具を用意する」

きじまさんがよく使う三種の神器が包丁・フライパン・まな板!

【包丁】
鋼、ステンレス、セラミックがあるが、きじまさんのおすすめは一般的なステンレス。切れ味もよく、さびにくいので使いやすい。手で握ってみて、握りやすいものがおすすめ!

鋼はプロがよく持っているもので切れ味は抜群ですが、こまめなメンテナンスが必要。セラミックは、刃が欠けやすいですが金属アレルギーの方でも使えるし、安価なのでそれぞれの特徴を理解して自分に合ったものを選んでみてください。

【フライパン】
直径26cmサイズの深さが6~7cmほどあるものがおすすめ!
炒め物・焼き物・煮物もできるので、最初に買うならこのサイズがあれば困らないでしょう♪

【まな板】
素材は何でもOK!ただ厚みのあるもののほうが安定して切りやすい。また、自宅のキッチンの作業スペースに合わせた大きさを選んでみてください!

その2「最低限の調味料をそろえる!」

きじまさんおすすめは3つ!「しょうゆ・みりん・みそ」

【しょうゆ】
しょうゆで塩味を出します。塩だと、しょうゆより塩分濃度が高いので少量の違いでもすごくしょっぱくなりやすく、実は料理に慣れてる人でも失敗しやすい。その点、ふだんから使い慣れているしょうゆであれば料理初心者でも調整しやすいので、塩味付けはまずしょうゆからがおすすめ。

【みりん】
みりんとは、簡単にいうと熟成させた甘みのあるお酒。砂糖がなくてもやさしい甘みを出してくれたり、臭みを消してくれたり、料理の照りツヤを出してくれたり!実はすごくいい役割を果たしてくれるのがみりんです。だから初心者こそ使ってみて!

【みそ】
みそもなじみ深い調味料。なんといってもみそ汁が作れるので満足感がUP!固形なので量の調整がしやすく失敗しにくい。また、実家で使っているみそと同じみそを使えば、すぐに実家の味が再現しやすくおすすめ!

その3「豚のしょうが焼き定食を作る!」
~おいしいごはん、みそ汁、しょうが焼きで定食を完成させよう!!~

【白米】

<材料>
・無洗米 … 3合
・水 … 適量

<つくり方>
1.無洗米を使います。釜にすりきり3合分の米を入れます。

2.水を白米(無洗米の表示があれば無洗米)3合の目盛りまで入れます。

3.30分以上浸水させます。
Point:大事なのはお米に水を吸わせる時間!30分浸水させると、半透明の米が水を吸って白く、一回り大きくなります。これが、お米の芯が残らず、ふっくらおいしいお米が炊けるサイン!

4.炊飯ボタンを押して炊飯します。
※(3)をすれば普通モードの炊飯でも、早炊きでもどちらでもOK。

5.炊きあがったら、しゃもじで下から上に米をひっくり返すように混ぜます。
Point:混ぜることで全体に均一に水分がいきわたり、さらにおいしく。強く混ぜると米どうしがくっついて餅のようになってしまうので、軽く混ぜるのがポイント!


~ごはんのおいしい冷凍&解凍方法~

<冷凍>

1.残った白米は、アツアツのうちに茶わん1杯分ずつラップの上に薄く広げ湯気を包みこむようにふんわりラップしていきます。
Point:湯気ごと包み込むことで解凍したときに炊き立てのようなみずみずしさを維持。薄く包むことで均一にあたためやすく解凍時間の短縮にも!

2.粗熱をとったら冷凍します。

<解凍>

1.電子レンジ(600W)で2分~2分30秒。
Point:ターンテーブル式の電子レンジの場合、1分ほどあたためたら、裏返してさらに1分ほどレンジにかけると均一にあたたまりやすい。

2.解凍したら茶わんに盛り、すぐに水で少し濡らした箸で軽くほぐす。おいしいごはんのできあがり!
Point:解凍した米は余熱で中心部が餅のようになってしまいやすいので、箸でやさしくほぐすことで、炊き立てのような粒の立つ米に!


【豚のしょうが焼き】

<材料>
・豚切り落とし肉 … 200g
・たまねぎ … 1/2個
・レタス … 1/4個
・トマト … 1個
・サラダ油 … 大さじ1/2
・しょうゆ … 大さじ1と1/2
・みりん … 大さじ1と1/2
・おろししょうが(チューブ) … 大さじ1/2
・マヨネーズ … 適宜

<つくり方>
1.添え物のレタスは5mm幅の細切りにします。
Point:キャベツよりもやわらかいレタスは細切りの練習にぴったり。

2.たまねぎは繊維に沿って5mm幅の薄切りにします。

3.トマトは半分に切ってくし形切りにします。

4.調味料を合わせます。計量スプーンで計っておいた、しょうゆ・みりんを同量入れて、そこにおろししょうがを入れて混ぜます。
Point:肉を焼く前に調味料を混ぜておくことで慌てず失敗を防げます。しょうゆ、みりんは1:1の比率を覚えておけば失敗しらず!できるだけ計量スプーンやテーブルスプーンなど基準となる道具ではかりましょう。

5.火をつける前のフライパンに油をひき、そこに肉を入れる。肉を広げながら油をからめていきます。
Point:火をつける前に肉と油をからめると、肉を入れたときの油はねや焦げ付き、焼きムラを防ぎ、まんべんなく火を通すことができます。

6.火をつけます(中火)。片面が焼けて裏返したら、肉を片方に寄せて少しスペースを作りそこにたまねぎを入れます。
Point:スペースを作ることでたまねぎに早く火が入ります。

7.たまねぎにも火が通ってきたら、ざっくり肉と炒め合わせます。ここでまた片方に寄せてスペースを作り、そこに(4)の調味料を入れます。

8.調味料がぐつぐつといってきたら、全体を炒め合わせて、できあがり!!


【だしいらずみそ汁】

<材料>
・しめじ … 50g
・たまねぎ … 1/2個
・みそ … 大さじ1と1/2
・水 … 300ml(おわん2杯半程度)

<つくり方>
1.しめじは石づきを包丁で落として、手でほぐします。たまねぎは2cm幅に切ります。
Point:きのこからうまみが、たまねぎからは甘みが出るのでだしいらず!

2.鍋に(1)と水を入れてから火をつけます(中火)。
Point:水から煮ることできのこのうまみをしっかりと引き出します!

3.煮立ったら弱火で3分煮ます。

4.その間に、おわんにみそを入れ、煮汁を溶かしておきます。
Point:先にといておくことでダマになりにくい!

5.みそを鍋に戻し入れたら、香りが飛ばないよう火を止めて完成。

 

~きじまさんから料理一年生のみなさんへメッセージ~
「最初って気合を入れすぎちゃうと思うんですよ。なので最初から材料とか道具とかいろいろ揃えちゃって、やんなきゃ毎日やんなきゃってやりすぎて疲れてやるのがやんなっちゃうと思うので軽くね、やれる日はやる、やらない日はやらない、でも冷凍ごはんがあるからちょっと安心。それくらいの軽い気持ちでやって続いているうちに、いろんなものが欲しくなっていろんな料理やりたくなると思うので、まずは小さな一歩から続けていってももらえたら楽しい料理ライフは過ごせるんじゃないかと思います。料理一年生のみなさん、頑張りすぎずに頑張ろう!」


◆VTR出演

料理研究家 きじまりゅうたさん

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