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コロナに負けない!応援歌でみんなを元気に!

  • 2021年7月6日

いま、コロナでくじけそうになっている人たちを励まそうという“応援歌”が続々と作られています。お笑いタレントの間寛平さんや、大物歌手の吉幾三さん、エイジアエンジニアの井手次郎さんなど、様々なアーティスト達が、子どもたちや飲食店、ふるさとなど、様々な人や場所に向けて作っています。それぞれの応援歌に込められた思いをお伝えします。

“子供たち”へ向けた応援歌 ~間 寛平さん~

数々のギャグで、お茶の間に笑顔を届けているお笑いタレントの間寛平さん。コロナ禍できゅうくつな生活を強いられている子どもたちにこそ元気を取り戻してもらいたいと、コロナに負けないための応援歌を作りました。

タイトルは「8,9,10の歌 ~BEAT THE CORONA(コロナに負けるな)~」。「5,6,7(コロナ)の上をいく」という意味で、【8,9,10】という数字をタイトルにしました。
歌詞に感染予防を呼びかけるフレーズが入っていたり、動画のところどころにユニークなふりつけが入っていたりして、子どもたちにも親しみやすい曲に仕上げています。

若い頃から子どもにもうけるギャグを作ることで、多くの人に親しまれてきた間さん。間さんが応援歌で子どもたちを励まそうと思った背景には、自分も歌で励まされたという経験がありました。
実は、お笑いだけでなくランナーとしても活躍してきた間さん。
13年前に挑んだ、地球を一周するアースマラソン。連日50キロ以上走る過酷なレースで心が折れそうになった時に、親友の忌野清志郎さんが作ってくれた応援歌を聞いて励まされたといいます。

間さんが作った「8,9,10の歌」は、東京港区の保育園で、実際に子供たちも踊っていて、元気をもらっています。

園長は「コロナとは思えないような明るい曲で、子供たちは踊った後みんなニコニコになるんですよ。外遊びが制限されている中で、ストレス発散にもなると思います」と話していました。
間さんは「小学校3年になる孫の女の子がいて、めっちゃ楽しそうに踊ってくれた。やっぱり子どもが踊っていたら、何か嫌なことも、吹っ飛ぶでしょ。だからコロナも吹っ飛ぶでしょ。なんか、そんな気がしてね」と話しています。

中小企業へ向けた応援歌 ~エイジア エンジニア・井手次郎さん~

ヒップホップグループとして2000年代にブレイクした、エイジアエンジニアのボーカル、井手次郎さん。コロナの影響で打撃を受けている“中小企業”を励まそうと、応援歌を作っています。

作曲もしてきた井手さんは、長年、社員の士気を高める“社歌”をつくる仕事もしてきました。経営が苦しいコロナ禍だからこそ、多くの会社のために応援歌を作ろうと考えています。
井手さんは「小さな会社とかでも、歌があることで元気になるんだなっていうことに気づきまして。今から頑張ろうという日本の企業に、どんどんつくっていきたいなと。それで日本の企業がどんどん明るくなったり、元気がでれば」と話します。

そんな中、富山にある餃子店が、井手さんに作曲を依頼しました。
コロナ禍で客足が減り、売り上げが3割ほど落ち込んで苦しむ中、店長の中山直美さんは「経営的なこともだし、コロナがいつまで続くかも分からないし、いろんな思いでやっぱり暗くなるような、なんか本当に環境におしつぶされて負けそうな気持ちになる」と話します。

中山直美さん

そんな時、息子さんがスマートフォンで聞かせてくれたエイジアエンジニアの曲に励まされたことをきっかけに、中山さんは応援歌を作ってもらうことにしました。
曲を依頼された井手さんは、コロナを吹き飛ばす、親しみやすく明るいメロディーを目指しました。
井手さんは「切実な気持ちでお話しいただいていたと思うんですけれども、やっぱりギョーザっていうのは、食べてる時みんな幸せになれる食べ物だと思うんですよね。難しく考えずに、ギョーザを食べて楽しくなれるっていうような歌を作りたいなっていう気持ちで」と話します。

井手さんが店のために作った明るい応援歌のおかげで、中山さんたちの気持ちは前向きになっていきました。
中山さんは「毎日かけないと、仕事が始まってない感じなんで」と話します。
店の歌を作ったことでスタッフ達の活気も戻り、新たにギョーザのネット販売も始まりました。店内に流れるこの歌を、口ずさむお客さんも出てきているそうです。

中山さんは「お客さんにも元気をあげたいし、自分たちも元気になって、お店をやっていきたいなという本当に前向きな気持ちになれる曲なんで、コロナに負けないで、みんなが元気になれるようなギョーザを作り続けていきたいと思ってます!」と、前向きに話していました。

ふるさとへ向けた応援歌 ~吉 幾三さん~

「雪國」や「酒よ」など数々のヒット曲を生み出してきた、青森県出身の歌手・吉幾三さん。
そんな吉さんがふるさとにむけて作った曲が、「TSUGARU~コロナに負けるな!バージョン~」です。歌詞は津軽弁で作られ、コロナの感染予防などの内容が入っています。
吉さんは「津軽の人に、津軽弁で、気をつけなさいよと。頼むよって。とにかく青森の人、気を付けてくれと。コロナになんか負けるんじゃないと」、ふるさとの人たちにメッセージをおくります。

ふるさと青森を舞台にした曲でヒットを飛ばしてきた吉さんは、コロナで不自由な生活を強いられている地元の人々を励ますことが、ふるさとへの恩返しだと考えています。
吉さんは「やっぱり、自分のふるさとって、そういうところでいろんな意味でお返ししなきゃいけない。ふるさとに感謝ですよ。それが最低の感謝だと思いますね。誇りに思うことですね」と話します。

吉さんのこの曲は、青森で意外な形で広がっていました。
吉さんの歌に合わせて運動をする、“健康体操”が作られたのです。
地域の体育館や公民館で、高齢者などを対象に体操を教えている、境江利子(さかい・えりこ)さんがこの体操をつくりました。

境江利子さん(中央)

境さんは「さすがだなぁと思って。吉さん、コロナのこの環境の中で、本当にもうどうしようもない思いをそのままぶつけてる歌詞になってるなと思って。なんかこれ、体操にしちゃいたいなと思いました」と話します。

吉さんの曲にあわせて、振り付けを考えた境さん。地元、弘前大学大学院の医学研究科の教授とも話し合い、健康効果の高い体操に仕上げました。
コロナの影響で、家に閉じこもりがちな高齢者に踊ってもらい元気を取り戻してほしいと考えています。
体操の動画を見た吉さんは「この踊りを踊れば、健康的にもいいと。いやありがたい、考えてくれた先生がすごいよね。こういう風に俺の歌を使ってやるというのは」と話します。

境さんは今後、踊ってくれた人たちの動画をネット上にのせるなどして、県内中にこの体操を広めたいと思っています。
境さんは「『それどうやってやるの?』って近所のおばさんたちが言って。ちょっとでも動く、運動のきっかけになってくれたらいいなと思いますね」と話します。

応援歌がふるさとに届き、広がっていることを知った吉さんは、コロナ禍をみんなでたえぬき、乗り越えていきたいと思っています。
「青森県の力見せてやるべという感じでさ。気持ちでひとつみんなで頑張っていきましょうね」と話しました。

地域の飲食店へ向けた応援歌

長崎県壱岐島では、新型コロナウイルスの影響により観光客が激減。市内の飲食店が提供するテイクアウト料理などを購入して応援する「いきめし。プロジェクト」が市民有志の手で立ち上がりました。そのプロジェクトを盛り上げるための応援歌が作られました。応援歌のミュージックビデオでは、地域の飲食店のおいしそうな料理の写真などが紹介されています。この応援歌は、壱岐島だけでなく、全国各地で地域のお店を応援する曲として自由に使ってもらえるようにYOUTUBEで公開されています。

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