女性にとって、身近な悩み「尿もれ」。
多くの女性が悩んでいる尿もれについて、専門医に詳しく教えてもらいます。
なんと、コロナ禍の運動不足やストレスも、尿もれの原因になるというんです。
自宅で、自分で改善することができるエクササイズも併せてご紹介します!
1.尿道が短い
男性の尿道は15~25センチなのにたいし、女性の尿道は4~6センチと短い。
下向きでまっすぐなので、腹圧に抵抗しづらい。
2.筋肉量
子宮や膀胱、尿道を支えている「骨盤底」は、筋肉、靭帯、皮下組織からなるひし形のプレート。
「骨盤底筋」は筋肉。
女性は男性に比べて筋肉量が少なく、加齢でさらに筋力が低下する。
コロナ禍における運動不足も、原因になる。加齢や運動不足でも筋力が低下する。
3.妊娠・出産
妊娠すると「骨盤底」に子宮の重さで負荷がかかり、出産時には骨盤底を損傷するため、出産直後の9割が尿もれを経験。大半は傷の回復と共に改善するが、加齢による筋肉量の低下で、40~50代で傷による症状が再発することが多い。
1.腹圧性尿失禁
せきや大笑い、重いものを持つなどの動きで尿もれする。
2.切迫性尿失禁(過活動膀胱による)
急に尿意に襲われる症状。この症状の7~8割はトイレに間に合わず、失禁した経験を持つ。
コロナ禍におけるストレスも、過活動膀胱の一因に。
3.混合性尿失禁(腹圧性と切迫性の両方の症状が現れる)
尿もれに悩む多くの人は、骨盤底筋エクササイズで改善できる!
1.骨盤底筋を締める感覚を確かめよう!
2.骨盤底筋を締める持久力を鍛える!
GSM(閉経関連尿路生殖器症候群)
膣(ちつ)・外陰部の粘膜や皮下組織が委縮する症状。中年以降女性の約半数に症状が出ていると報告されている。
1.フェムゾーンの保湿
・フェムゾーン(膣(ちつ)・外陰部)の委縮を防ぐには、粘膜と皮膚は湿っているほうがいい。
・お風呂からあがったら、顔よりも先に保湿剤をつけてほしい。
・ボディ用保湿剤でOK。
・最近は、フェムゾーン専用の保湿剤もある。
・クリニックで処方する保湿材には、女性ホルモンが入っているものも。
2.綿のパンツをはく
・適度に保湿をしてくれて刺激が少ないので、おすすめ。
関口さん
「男性も女性も、3か月間セルフチェックをして、悩みが消えなかったら泌尿器科に相談を。100%ではなく80%改善をめざして、日常生活やお出かけを楽しめるようになってほしい」
◆リモートゲスト
泌尿器科医 日本泌尿器科学会専門医 女性医療クリニックLUNA 理事長
関口由紀さん
◆エクササイズ紹介
女性医療クリニックLUNAネクストステージ 理学療法士
笹岡愛加さん