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新型コロナ みんなの “困った” にこたえます ~冬の感染対策・消毒~

  • 2021年1月20日

緊急事態宣言が再び出され、さまざまな不安の声が寄せられています。この時期の日常生活でのさまざまな悩みについて、感染制御学が専門の小林寅喆さんに話を聞きました。

冬の感染対策について

Q. 湿度が低いと飛まつが飛び易く、感染リスクが高くなると言いますが、なぜでしょうか?
飛まつは病原体を水分が覆っていて重いので、1.5m先くらいまでしか飛ぶことができません。
湿度が低いと蒸発しやすいので軽くなり、下に落ちずに空気中に漂ってしまうので、感染しやすくなります。
湿度は、少なくても50%、できれば60%以上に保つといいでしょう。

新型コロナウイルスの飛まつの広がりについて、最新のスーパーコンピューター「富岳」を使った予測では、乾燥によって室内でウイルスがより広がりやすくなることが分かりました。
オフィス内を想定して、1.8メートル先に座る向かいの人にかかる飛まつの数を予測した結果、湿度が90%の場合に比べ、湿度が30%まで乾燥すると飛まつが霧状に広がりやすくなり、かかる飛まつが3倍に上ることが分かりました。

Q. コロナ対策で換気している上に、ウォームビズで室温を低めに設定しているので寒い。これでは、逆に体調を崩してしまい良くないのではないでしょうか?
流行期は感染対策の方が大切ですので、温度と湿度を高くして過ごすようにしましょう。
温度、湿度ともに、低い方がウイルスは活性化します。
換気は必要ですが、短時間で済ませたい場合は、窓側に向けてサーキュレーターを使い空気の流れを多くしたり、二方向換気などをして、速やかに空気の入れ替えをするとといいでしょう。

Q.1人暮らしでも家庭内の対策をした方がいいでしょうか?
 自分が出した飛まつを自分が吸い込むことで、体内のウイルス量が増えて発症してしまうことはありますか?

自分が出した飛まつを自分が吸い込むことでウイルスが増殖して発症することはありませんので、心配ありません。
1人暮らしの場合は家にウイルスを持ち込まない、体内に入れない、を守れば大丈夫です。

消毒について

Q. アルコール消毒以外に、日光消毒や加熱消毒、煮沸消毒でも効果がありますか?
それぞれ効果が違いますので、目的に応じて使うことで良いと思います。
 ・衣類や寝具などは日光消毒。
  (長ければ長いほど効果が高くるので、日が出ている間干しておく。
   布団乾燥機でも、50度以上など温度が高いものであれば効果が期待できる)
 ・汚染された可能性のある食器などは加熱消毒。
  (沸騰したお湯にくぐらせる)
 ・ドアノブやスイッチなど、人の手が多く触れるところは、アルコール消毒。

Q. 手指用の消毒液でテーブルを拭いたり、キッチン用消毒液で手の消毒をするのは、効果がありますか?
いずれも効果があると考えていいでしょう。ただし、アルコール濃度が70%以上のものを使うようにしましょう。
人体に使う消毒薬は、安全性も担保されている手指用を使うようにしましょう。

受験生の感染対策について

Q. 大学受験のため親子でホテルに宿泊します。
 窓を開けられない部屋の場合、どうやって換気すればいいですか?
 室内で親子ともにマスクをしていた方がいいですか?

換気システムなどで室内の換気が行えていれば特に問題ありません。
乾燥する時期なので、浴槽にお湯をためておくなど、加湿することをおすすめします。
マスクはできるだけ着用して、会話は少なくしましょう。

★基本的な対策の徹底を!
 家の中にウイルスを持ち込まない。体内に入れない。
 顔に手が触れる前に手洗い・消毒をする。

◆回答

東邦大学 看護学部教授 小林寅喆(いんてつ)さん

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