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お題:「冬萌(もえ)・冬芽・冬木の芽」

  • 2020年11月16日

2020年11月16日の放送で紹介した作品
みなさんからお寄せいただいた作品を紹介しながら、気軽に俳句を楽しむ「ひるまえ俳句茶房」。
お題は「冬萌(もえ)・冬芽・冬木の芽」です。どんな句が飛び出すんでしょうか?


【金賞】 友達以上恋人未満冬芽かな (神奈川県 あー無精さん)

【銀賞】 冬萌や嬰児(みどりご)伸びするお湯の中 (千葉県 菊池克己さん)

【銅賞】冬萌やグランド均(なら)す球児たち (千葉県 杉山勝利さん)


■小倉一郎さん選 お気に入りの30句

・冬萌や書を学ばんと喜寿(きじゅ)のひと (山田千恵子さん)(※喜は旧字体)

・老木の冬芽に秘めし力かな (春山武雄さん)

・春の気をしっかり抱いて冬木の芽 (川島隆さん)

・待つといふことの楽しき冬芽かな (高根沢啓子さん)(※高はハシゴダカ)

・田んぼ道ふかふか土に冬萌える (藤野孝行さん)

・記念樹のか細い枝に冬木の芽 (高田貞子さん)(※高はハシゴダカ)

・まるまると春待ちわびる冬木の芽 (月星子さん)

・初めての土に立つ幼児(こ)や冬木の芽 (佐藤醇子さん)

・日日(にちにち)をただ真直ぐに冬木の芽 (田口修さん)

・冬萌に小さき気合もらいけり (田熊允雄さん)

・冬草の温(ぬく)み芽吹きの萌(きざ)しあり (中山克已さん)

・冬萌や肩に眠らす小さき頬 (鈴木千ひろさん)

・冬萌や父になじんだ車椅子 (中澤正道さん)

・冬萌や落成叶(かな)ふ新庁舎 (石井英之さん)

・ランドセルを背負う練習冬木の芽 (石川昇さん)

・冬萌や朝の血圧気がかりに (石川明さん)

・一杓(いっしゃく)の長寿の水や冬木の芽 (吉野美智子さん)

・みるたびに丸みを帯びし冬木の芽 (加藤武夫さん)

・冬萌えや亡き妻植えし鉢愛(いと)し (米村友甫さん)

・コロナ風負けるものかと冬木の芽 (よしこさん)

・がん検査結果オーライ冬萌ゆる  (柳下勝さん)

・冬木の芽胎児のよふな命かな (沼宮内薫さん)

・冬木の芽通りにパン屋開店す (稲福達也さん)

・冬萌や山の祠(ほこら)に射す光 (生我寧哉さん)

・冬木の芽光を集め育ちゆく (軒治美さん)

・登校の子らの腕白冬萌ゆる (志村宗明さん)

・建て替えの金槌(かなづち)の音冬木の芽 (小山田はるみさん)

・冬萌やイルミネーション点灯す (菊池洋勝さん)

・遠い地に学ぶ子のあり冬木の芽 (岩澤雄高さん)

・冬萌や新時代へと走り出そ (浅草ランナーさん)


■あと一歩で賞
朽ちた木の枝に宿りし冬木の芽 (神奈川県 竹内空さん)

小倉さんからのアドバイス
「朽ち木の枝に宿りし冬木の芽」
「宿りし」と文語でいっているので、それに合わせて文語の「朽ちし」にするといいでしょう。
文語と口語が混ざらないようにしましょう。


出演者紹介

小倉一郎さん(おぐら・いちろう)

東京都出身。俳優。
1960年、9歳で子役としてデビューし、数々の映画や舞台、テレビドラマで活躍。
舞台出演中の作句がきっかけで1997年より本格的に俳句の道に入る。
河内静魚氏に師事。
古くから伝わる美しい言葉を大切にしつつ、俳句を身近に感じてもらいたいと、
その魅力を伝えている。
俳号は蒼蛙(そうあ)。

句集に『俳・俳』(2000年)、『俳だらけ』(2002年)、
『俳彩(はいいろ)』(2005年)。
著書に『みんな、いい人』(1995年)、『僕の日記帳~続みんな、いい人~』(2010年)、
『小倉一郎のゆるりとたのしむ俳句入門』(2020年)。

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