豊洲市場から旬の食材を紹介します。これから旬を迎えてどんどんおいしくなる「ヤリイカ」と、ジューシーで甘くておいしい「梨」です。
本来は冬が旬で、冬になると大きくなって刺身にもできるようになりますが、いまは出始めで柔い。
身はあまり厚くありませんが、甘味と高級感があっておいしいイカです。
■おいしいヤリイカの見分け方
・目の中心が黒く、白黒はっきりしている
・むくんでいない(先端がビシっとなってる)
■おすすめの食べ方
『イカめし』
2~3時間水に浸した もち米を中に詰めて、しょうゆ、酒、みりん、水で甘辛く煮る。
※もち米は膨れるので、詰めすぎないようにする。
■ヤリイカの紹介
豊洲市場 仲卸 門井直也さん
「この時期のヤリイカは食感が柔らかいので煮て食べるのがオススメですが、冬にはお刺身、そして春先になると子持ちが出てくるので卵も楽しめます。春から初夏にかけて産卵するまで、ずっと楽しめますので、見かけたらぜひ食べてみてください!」
栃木県日光の「にっこ(う)」、梨の「り」を合わせて「にっこり梨」と言います。
梨の中でも非常に大きく、1キロ以上するものも多いです。大きくても酸味が非常に少なく、ジューシーで甘さを感じやすい梨です。
■おいしい梨の見分け方
・軸がしっかりとしていて太い
・果皮にハリとツヤがある
・形がいびつでなく、バランスがいい
■保存方法
・紙に包み、袋に入れ、冷蔵庫で保存します。
・すぐに食べきれない場合は、皮をむき、くし切りにし、ラップに包んで冷凍庫で保存します。約1か月保存できます。
■おすすめの食べ方
『すりおろし梨のスペアリブ』
<材料>
・梨…1/2個
・スペアリブ…350g
<漬けダレ>
・しょうゆ…大さじ2
・酒…大さじ2
・和風かりゅうだし…ひとつまみ
・水…200ml
・サラダ油…小さじ1
<つくり方>
1.スペアリブにフォークで穴をあけ、味が染み込みやすくしておく。
2.皮をむいてすりおろした梨、スペアリブ、漬けダレをビニール袋に入れ、もみ込んで冷蔵庫で 1時間~3時間ほど漬けて味をなじませる。
※半日ほど漬け込むとしっかり味が染み込む。
3.フライパンでサラダ油を熱し、(2)のスペアリブに焼き目を付ける。
4.スペアリブに焼き目が付いたら、残っている漬けダレと水を入れ、蓋をして中火~やや弱火で1 時間煮込む。
5.蓋を取り、焦げないように(お好みの濃さまで)煮詰めたら完成。
『梨のオードブル』
<材料>
・梨…1/2個
・生ハム…8枚
・イタリアンパセリ…適量(彩り用)
<つくり方>
1.梨は皮をむいて、くし切りにして 8 等分にする 。
2.梨に生ハムを巻いて、彩り用のイタリアンパセリをのせたら完成。
■梨の紹介
豊洲市場 卸 渡瀬智彦さん
「梨は肉を柔らかくする働きがあるので、少し時間が経ってかたくなってしまった肉に、すりおろした梨を漬け込むと、おいしく食べられます。秋の果物もシーズン終盤に差し掛かっていますが、にっこり梨は年内楽しめると思います。ぜひ食べてください!」