東京発着のGo Toトラベル解禁!巣ごもり生活で伸ばせなかった羽を旅先でパーッと伸ばしたいという人も多いのではないでしょうか。でも、「電車で遠出はちょっと不安」という方にオススメなのが首都圏からなら車で日帰りもできる千葉の観光地。いったいどこが見どころ?食べどころ?地元のホテル・旅館で働くみなさんにアンケートしました。今回は館山・南房総編です。
堂々1位は館山市のシンボル・館山城。その理由は・・・
「戦国時代の武将・里見氏の居城。城の公園には季節の花が咲き、にぎわいます」
「城の中には里見氏や南総里見八犬伝に関する展示物があり、頂上は東京湾を見渡すことができる」
「公園頂上から眺める館山湾の景色は最高です(鏡ヶ浦と呼ばれる海)」
みなさんが口をそろえてオススメする眺望がこちら!
なるほど、納得です。
その魅力は、市内のホテルで働く小島博英さんのアンケートに凝縮されています。
「明治2年フランスの技師・ヴェルニー氏によって建てられた日本で2番目に古い灯台。(一番古いのは観音崎灯台/神奈川県横須賀市) 日本全国に大小あわせて3200もの灯台がある中、見学(上ることができる)のはわずか16か所。そのうちの一つ。
展望台に上りますと空気が澄んだ日(秋~冬)には伊豆半島の天城山・大島・新島・三宅島、そして200キロほど離れた八丈島まで見ることができ、地球は丸いということを実感していただける、そんな野島埼灯台は白浜町のシンボルです」
この場所をオススメできるもうひとつの理由が、灯台の写真の右手に写る「ラバーズベンチ」。
名づけの親は近所で旅館業を営む高尾憲資(けんすけ)さん。ある日、このベンチにすてきなカップルが座っていたのを見て勝手に命名したところすっかり定着。岬の突端にあり、ここに座ると朝日も夕日も見ることができる名物スポットです。
アンケートによると、その由来は
「青魚をみそ、ネギ、みょうがと一緒に細かくたたいたもの。お皿までなめてしまうほどおいしいと言われ、なめろうと言われるようになった」
とのこと。
こちらは、南房総で一番早くなめろうを出した店と言われる老舗のお寿司屋さんの一品。材料のアジは季節によって脂のノリが違うので、他の青魚の身を混ぜて調整するのがこの店のこだわりです。
さんが焼き
もう一つのオススメが、なめろうをアワビの貝殻にのせて大葉と一緒に焼いた「さんが焼き」。畑仕事もする漁師さんが弁当として持って行った料理なんだそうです。
「ヤシの木と海が続く海岸で夕暮れ時の景色はずっと見ていられます」
「日本の夕日百選にも選ばれていて、年2回(5月中旬から7月下旬にかけて)富士山頂上に太陽が沈む『ダイヤモンド富士』が見られます」
この北条海岸に、晴れた日の夕方、たびたび姿を見せるのが「夕日の小出」こと、小出一彦さん。カメラの腕前は、アマチュアながらご覧の通り。
とある日の小出さんの作品
ひょっとしてあなたも「モデルになって」と声をかけられるかも。
落花生の生産量日本一を誇る千葉県。ピーナツを使ったスイーツは数々あれど、館山で双璧をなすのがソフトクリームとこちらのピーナツクリームのパン。レーズンたっぷりの生地を焼き上げたぶどうパンに、千葉県産ピーナツ100%のクリームをこれまたたっぷり挟んだパンのお味ときたら・・・ はっ!考えただけでよだれが。
「水がキレイで島には自然があってお子様でも楽しめます」
「夏は海水浴や岩遊び、オフシーズンはデートコースや釣りで人気です」
「自然林の残る無人島と砂州でつながっている海岸。サンゴの北限域とも言われています」
今年は新型コロナウイルス拡大防止のため閉鎖が続いていましたが、今月1日から入場できるようになっています。
「安房国一之宮。参道には桜の木がおよそ200本。安房神社の祭神は伊勢神宮にもまつられており、社殿は伊勢神宮と同じ神明造になっている」
「南房最強のパワースポット」
地元では桜の名所として知られ、オオシマザクラ(3月下旬)・ソメイヨシノ(3月下旬~4月上旬)・ヒガンザクラ(3月中旬)・ヤエザクラ(4月中旬)などが楽しめるそうです。
秋はシマアジ、イナダにワラサ、冬はヒラメにハタ、カサゴと四季折々の釣りが楽しめる館山・南房総の海。道具を貸してくれる店もあるので手ぶらで言っても大丈夫。
黒潮流れる温暖な館山の海は、魚の数も種類も多く、季節ごとに異なる海の生き物と出会うことができます。なかには、サメの群れ(ドチザメというおとなしい種類だそうです)にダイブできる中・上級者向けのスポットもあるんだとか。
新型コロナ対策のため、かぜの症状が見られるときは参加できません。体調を整えてお出かけください。
「日本でも唯一と言われる『料理の神様』をまつっている。調理師をはじめ、飲食業関係の方も多く参拝される。包丁式は食材に手を触れず包丁と箸のみで見事にさばかれる・・・必見」
包丁式は毎年5月17日、10月17日、11月23日に奉納される神事で、残念ながら2020年は3度とも中止となることが決まっています。
いかがでしたか?豊かな自然と美しい景観、歴史と文化に彩られた館山・南房総はおいしいものもいっぱい。家族で、友人で、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。