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今を力強く生き抜くヒントが詰まった3冊

  • 2020年10月5日

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人は誰でも中年になる…迷いの中にいた著者が“中年本”を手に思考をめぐらす読書エッセー。ひとりの産婦人科医が、小さな命を守りたいと「特別養子縁組」制度の実現に貢献した、事実に基づいた長編小説。危機に直面したときに耳を傾けるべき存在は、私たちの身近にいる…自分だけの“リーダー”を探すヒントが詰まった一冊。今の時代を力強く生き抜くヒントが詰まった3冊を紹介します。

【番組で紹介した本】

『中年の本棚』
著者:荻原魚雷
出版社:紀伊國屋書店

人は誰でも初めて中年になる。この先自分に何ができるのかと迷いの中にいた著者が、小説・エッセーから、実用書にいたるまで、さまざまな本を手に思考をめぐらせた、読書エッセー。

中江さんポイント
荻原さんに「中年の本棚」という新しいジャンルを提案されたよう。若いときとは本の選び方も変わってくる。荻原さんの考察を聞き、しみじみと中年であることを感じながら、いま読みたい本を探せる一冊

 

『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』
著者:石井光太
出版社:小学館

石巻に生まれ、母が経営する遊郭で育った、菊田昇。産婦人科医となった彼が直面したのは、望まぬ妊娠や、堕胎、不妊症に悩む夫婦たちだった。
小さな命を守るため「特別養子縁組」制度の実現に貢献した実在の医師を丹念に取材。事実に基づいた長編小説。

中江さんポイント
実在の人物の生い立ちや功績をフィクション=小説として描くことで、信念を貫いた思いの強さがリアルに伝わってくる。人を守るために法律を変えなければと立ち上がった菊田医師がいたからこそ、救われた命がある。
命の尊さや、信念を貫く覚悟、困難を乗り切る強いエネルギーから、勇気をもらえる一冊。

 

『ほんとうのリーダーのみつけかた』
著者:梨木香歩
出版社:岩波書店

今年私たちが直面した危機は、人の体だけでなく、心や社会の結びつきにまで影響している。そんな時にいちばんに耳を傾ける存在は、私たちの身近にいる。
自分だけの「ほんとうのリーダー」を探すヒントが詰まった一冊。

中江さんポイント
自分自身を客観視して、自身をも批判する目を向ける大切さを、さまざまな例を出しながら教えてくれる。ひとりひとりが判断を求められる世の中で、本当に大切にしたいことに気づかせてくれる一冊。

 
【案内人】
☆女優・作家 中江有里さん

1973年大阪生まれ。1989年芸能界デビュー。
2002年『納豆ウドン』で第23回BKラジオドラマ脚本懸賞最高賞受賞。
読書家としても知られ、NHK-BS「週刊ブックレビュー」で長年、司会を務めた。
近著に小説『残りものには、過去がある』(新潮社)、『トランスファー』(中央公論新社)など。

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