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お題:「夏の食べ物・飲み物」

  • 2020年7月31日

2020年7月31日の放送で紹介した作品
みなさんからお寄せいただいた作品を紹介しながら、気軽に俳句を楽しむ「ひるまえ俳句茶房」。
お題は「夏の食べ物・飲み物」です。どんな句が飛び出すんでしょうか?


■小倉一郎さん選 お気に入りの3句
【金賞】 茄子漬(なすづけ)の糠(ぬか)に移れる濃紫 (東京 江東区 蘭子さん)

【銀賞】 ねぎしょうがかつぶししょうゆ冷奴(やっこ) (神奈川 川崎 千葉洋一さん)

【銅賞】孫の頬(ほほ)に瘤(こぶ)となりけりさくらんぼ (千葉 柏 柳下勝さん)

■メール、ファックス、ハガキ、お手紙でいただいた作品から紹介した句
・あの頃はいつも塩もみ茄子(なす)きゅうり (宮野喜久子さん)

・水称へ晩景に酔ふ鮎の宿 (沢井ひろ志さん)

・川風に夜の帳(とばり)や鱧の膳 (大澤君予さん)

・汗も引くうんと酸っぱい夏みかん (中山智江さん)

・枝豆とビールがあればそれで良し (井上奈緒美さん)

・青竹を踏んでサイダーらっぱ飲み (小俣義人さん)

・しそジュースひと口飲んで母思う (大澤つる子さん)

・平凡に暮らす幸せ冷奴(やっこ) (井上燈女さん)

・杏子の実ジャムに煮詰まる泡の音 (真岡八重さん)

・麺好きの殊に大好き冷素麺 (川島隆さん)

・新茶飲む昭和歌謡を聞きながら (高根沢啓子さん)

・井戸桶(おけ)にぶつかりあうて夏野菜 (西條訓さん)

・かき氷ガラスののれんくぐり入る (渡辺せつ子さん)

・白玉や遺影の母と七十年 (鈴木千ひろさん)

・生ビールビアガーデンが待っている (ギャルソン森若さん)

・幼子に匙(さじ)の重さやかき氷 (高辻康治さん)

・銭湯の珈琲牛乳夏の月 (杉山勝利さん)

・陰膳に父の古箸冷奴(やっこ) (秋山和市さん)

・故郷の乾麺届く半夏生 (加藤武夫さん)

・山容を削り取られしかき氷 (伊藤博康さん)

・アイス手に母を見舞いに通いし日 (林田美奈子さん)

・苦瓜の一番花の咲きし朝 (よしこさん)

・ソーダ水妻には妻の過去があり (岩澤雄高さん)

・鴫焼が好きだつたねと亡き父を (高橋まさおさん)

・父母の写真並べて冷や素麺 (樺澤 明さん)

・杣道(そまみち)に掬(すく)ふ清水や駒ヶ岳 (清瀬のヒデジィさん)

・顔中ですいかをしゃぶる保育の子 (岩本博行さん)

・桑の実をとって食べてはかくれんぼ (佐藤醇子さん)

・梅漬や瓶の草書は妣(はは)の文字 (飯田富男さん)

・嵯峨の水うつくしかりし冷奴(やっこ) (近藤邦巳さん)

■あと一歩で賞
 ・ラジオより「昼のいこい」や冷奴(やっこ) (きららさん)

・小倉さんからのアドバイス
いい句だが、「」がいらなかった。何故なら発音をしないから。記号を認めてしまうと、「?」や「!」。ハートなどきりがなくなってしまう。いい句なので惜しい。
「ラジオより昼のいこいや冷奴」

■スタジオで紹介した一句
 ・にわながめそらまめたべておいしいな (埼玉 三郷 鶴見采子さん)
小学生3年生の采子(ことこ)さんが、初めての俳句を得意のイラストと共に送ってくれました。
【はがきより】にわをながめながら、おばあちゃんとジュースとそらまめをたべたらおいしかったからです。

出演者紹介

小倉一郎さん(おぐら・いちろう)

東京都出身。俳優。
1960年、9歳で子役としてデビューし、数々の映画や舞台、テレビドラマで活躍。
舞台出演中の作句がきっかけで1997年より本格的に俳句の道に入る。
河内静魚氏に師事。
古くから伝わる美しい言葉を大切にしつつ、俳句を身近に感じてもらいたいと、
その魅力を伝えている。
俳号は蒼蛙(そうあ)。

句集に『俳・俳』(2000年)、『俳だらけ』(2002年)、
『俳彩(はいいろ)』(2005年)。
著書に『みんな、いい人』(1995年)、『僕の日記帳~続みんな、いい人~』(2010年)、
『小倉一郎のゆるりとたのしむ俳句入門』(2020年)。

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