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ことしは“自粛汗”に要注意

  • 2020年7月28日

ことしも汗ばむ季節がやってきました。実はことしの汗は、例年よりニオウ可能性が高いんです。理由はなんと、コロナ禍!。“汗博士”五味常明さんに、ことしの汗の特徴や、今からできる汗のニオイ対策について教わりました。

ことしの汗がニオウ理由

1.汗腺機能の低下
ことしの汗がニオウのは、4月から5月くらいに汗をかかなかったからです。
自粛生活で外出しない、歩かない、クーラーが効いた部屋にいるなど汗をかかない機会が増えました。
汗をかかないということは、汗を出す汗腺を使っていないため機能が低下して悪いニオウ汗をかきやすくなります。

2.ストレス
コロナに対する不安によるストレス、自粛していて外に出られないストレスが、緊張汗「精神性発汗」の原因になります。
ウイルスそのものへの不安、仕事や生活への不安などを感じたときに、手のひらにかく汗や、額ににじむ汗が精神性発汗です。
ことしは自粛明けの人間関係でストレスが溜まる人も多いようです。会社に行って同僚に気を使う、電車に乗っても気を使うなど人間関係のストレスが加わります。

※4~5月の間に動かなかったことによる汗腺機能の低下と、ストレスによる精神性発汗が重なったことしは、汗がニオウ条件がそろっています。

汗の仕組み

汗は体温調節機能です。水分で熱を放射させるために、血液中の水分が汗腺を通って出てきます。
汗腺機能が正常な人は、血液の成分が体に戻り水分のみが汗として出るので蒸発しやすくスムーズに体温調節ができます。
しかし、汗腺機能が衰えていると、血液の成分が汗と一緒にでてしまいます。水分だけではないので蒸発しにくく、体温調節も上手にできません。この血液の成分がニオイの元になります。
“自粛汗”は、汗腺が衰えていることに加えて、精神性発汗が加わるので、ニオウのです。

あなたはいい汗?ニオウ汗?

汗腺が衰えていないかが分かるチェック方法
手のひらで、腕を触ってみてください。
あなたの汗は、次のどのタイプでしょうか?

【カサッ】まさに乾燥肌。
汗をまったくかいていない状態。冬場でもこの状態はよくない。汗腺機能が弱く熱中症になる可能性がとても高い。

【シトッ】赤ちゃんの肌のような感触。
上手に汗をかいている状態。適温の室内でも、このくらいの汗をかいているのが望ましい。

【ジトーッ】風呂上りの肌の感じ。
真夏の暑い日にかいてほしい汗の目安。水分が皮膚全体をおおっている状態。

【ベトーッ】脂汗のような感じ。
汗に、血液中の成分が混ざってしまっている状態。汗をかいているのに熱を放出しにくい汗。

【シトッ】と【ジトーッ】はいい汗。見えない汗をかけることが大切です。
【カサッ】【ベトーッ】は要注意。汗をかくことが苦手で、熱を放出しにくい悪い汗をかいている可能性が高く、熱中症の危険が高まります。

汗腺は汗をかけばかくほど機能があがります。お風呂や運動で思いっきり汗をかく習慣をつけることで、質の良い汗をかけるようになり、次第にニオイも気にならなくなってきます。

自粛汗 手ごわいのは足

ステイホーム中は長時間座ったままで、足のむくみが気になります。
むくんだ足は血液の流れが悪いので、ニオイ成分が滞りやすくなります。足は汗腺が多いので汗をかきやすく、雑菌が繁殖して臭いやすい場所です。さらに、汗の中にニオイ成分が出やすいのです。

また、自粛明けの出勤で久しぶりに履いた靴も、ニオウ汗の原因となってしまいます。
自粛明けでパンプスや靴を履くと、それ自身がストレスになってしまいます。履き慣れないと足にストレスが溜まり精神性発汗の原因になりやすくなります。

足の汗のニオイに効果的!股関節ストレッチ

1.肩幅より少し足を広げる。このときつま先はなるべく外へ向ける。
2.手を後ろで組んで腰を落とし、スクワットをする。
  2秒でさげて2秒で戻るのが1セットで、10セット行う。
  太ももが床と平行になるまで腰を落とすのがポイント。
3.股関節を20回ほど拳で叩いたら終了。

足のニオイ対策にはリンパや血行を良くしてむくみを取ることが大切です。
足の血行が良くなると全身の皮膚血行も良くなって、汗をかきやすい体質になり、汗腺のトレーニングにもなります。
このストレッチは1日、1回、朝でも夜でもOKなので、ぜひやってみてください。

上手に汗をかくコツ

“自粛汗”はニオウだけではなく、熱中症の危険もあります。
毎日気持ちよく汗をかくことが大切です。

1.毎日汗をかいて汗腺を鍛える
汗をかきにくい人は、42~43℃のお湯で10分間足浴をしてから、37~38℃のお湯で半身浴を10分間する入浴方法がおすすめ。

2.精神性発汗には制汗剤が有効
ただし、使い方には注意が必要です。全身に制汗剤を使用すると、体温調節のための汗腺をふさいでしまうので、足の裏やワキなど、ニオイが気になる部分にとどめてください。
制汗剤は、焼きミョウバンを使って、自分で作ることもできます。
お湯300mlに対し、焼きミョウバンを7.5g入れてよく混ぜ、冷ましてからボトルに入れると、手作り制汗剤のできあがり。

3.どうしても汗をかけない人は水スプレーを持ち歩く
これからの季節、汗をかけない人は熱中症の危険性が高まります。
肌の表面に水をかけて人工的な汗を作り、体温調節をしましょう。

■汗とニオイの解説

医学博士 五味常明さん

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