新型コロナ みんなの “困った” にこたえます ~子どもの心のケア~

  • 2020年4月15日

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、さまざまな不安の声が寄せられています。子どもたちの心のケアについてのお悩みを、日本児童青年精神科・診療所連絡協議会 理事の奥野正景さんに話を聞きました。

子どもたちのストレスについて

子どもたちにかかるストレス
◆直接的なストレス
情報から感じる不安や恐怖など
◆現在の状況によるストレス
学校が休校・友人に会えない・遊べないなど
◆親の不安によるストレス

ストレスにより出やすい子どもの反応
●甘えたくなる
●心配になる
●元気が出ない
●悲しくなる
●おねしょをしてしまう
●いらいらする
●怒りっぽくなる
●けんかが増える

このような子どもの変化を感じたら…
⇒ 子どもは大人の愛情と目を向けられることを必要とする。特に今回のような不安や心配が続く状況ではなおさら。
今まで以上に時間をかけて接する。
子どもの訴えを聞いて、やさしく話しかけ安心させる。
可能なら安全な環境で遊びやリラックスできる機会を作る。

保護者からの質問

Q. 娘がウイルスに対して友人と温度差があり、ストレスを感じている。どうしたらいい?(40代女性)
⇒ 周囲との温度差にイライラしている場合は子ども自身の不安や心配が背景にある。
まず保護者が話を聞いて理解を示す。
心配事について一緒に調べる。
年齢に応じて、正確な情報をわかりやすく安心できるように説明してあげる。
小さな子どもの場合
・とくに小学校低学年までの小さな子どもはストレスがあっても言葉で表さない。
・ちょっとした態度の変化で気づいてあげてほしい。

思春期の子どもの保護者からの質問

Q. 「手洗い」と言うと、うっとうしがられて言い合いになりがち。伝え方を教えて!(50代女性)
⇒ 思春期は干渉や指示を嫌う。
適度な距離を取り、自分で考え決めるように誘導する。
学校の先生や友人など、身近な別の人物からアドバイスしてもらうのもよい。

子どもからの質問

Q. 不安とストレスで睡眠不足。昼夜逆転で免疫力が低下して感染するのではと心配…。免疫をあげる方法は?(10代女子)
⇒ ストレス源のコントロールと、規則正しい生活が大切。
不安を強くするようなテレビ番組やネットを見る機会を減らし、リラックスできるような動画や映画を見る。
家族や友人に心配事や不安を話す。
起きる時間を一定にし、必ず三食、朝昼晩の決まった時間に食べるようにする。
午前中に太陽の光を浴びる。外出できない場合は、カーテンを開けて光を取り入れたり、部屋の照明を明るくするなどでもよい。
夕方以降はゲーム・パソコン作業を控えて、照明を落として音楽や本を楽しむ。

Q. 学校は休校で出場予定の大会もすべて中止。とても立ち直れない。後輩たちに会うことすらできない今がとてもつらく悲しい。(10代女子)
⇒ 悲しい気持ちは当然。
可能な範囲で体を動かすことで気持ちが楽になるかもしれない。
自分の思いを身近な人に聞いてもらう。
つらさを受け入れてくれていることで多くの人の命が助かり役に立っている。
つらい気持ちに対処した経験は将来役に立つと思う。

Q. 小学校が休み。友だちと会ってないし遊べていないので、ストレスがたまってきた…。(10代女子)
⇒ 友だちと会えない不安はメールや電話で連絡を取り、話す。手紙を書くのもよい。
親から子どもに伝えられること
・ポジティブな情報を伝える。
(ワクチンや薬の開発を進めていることや、回復している人がいることなど)

 

◆回答
日本児童青年精神科・診療所連絡協議会理事
三国丘こころのクリニック院長
奥野正景さん

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